大分MTGプレイヤー名鑑 第2回 ゲスト:O村 【後編】
2017年7月28日 大分MTGプレイヤー名鑑――色々とデッキを語っていただきましたが、好きなデッキタイプを挙げるとしたら?
O村:やっぱりビートダウンが好きだね。今まで言ってきたデッキの中でもガチガチのコントロールって黒コンくらいじゃない?あとは攻めるデッキだと思う。待つデッキが嫌いなんだよね。黒コンの時も自分のやりたいことをやって勝つ、みたいなのが好きで使ってたから、パーミッションよりもビートダウンかな。
――黒が好きだとビートダウンは少しかみ合わない印象ですが……。
O村:黒が好きなのは最初に使った黒ウィニーがきっかけだからなあ。除去が好きなわけじゃなくて、デメリットが好き(笑) リスクがあってリターンが大きいのが好みなんだよね。マジック始める時に色の説明があるじゃない?「黒は何かを代償にして強い」みたいな説明聞いて、「それでしょ!」ってなった。だから黒が好きなんだよね。
――確かにそこがカッコよく感じますよね。
O村:ね。勝ってるデッキでは緑とか青が多い気がするけど、根本は黒かな。
――デッキの話はこれくらいにして……中級者の壁、というか、最近始めた人が「あの人勝てないな」って感じているプレイヤーの代表がO村さん、じゅんぺーさん、えちごやさんあたりだと思います。今挙げた人たちを越えようとしているプレイヤーの皆さんが、さらに上手くなるためにやるべきことはなんでしょう?
O村:難しいね。まずは沢山プレイすることかな。やればやるほど上手くなるゲームだけど、ダラダラやるのはダメだね。ある程度目標を持つというか、『勝ち筋』を考えるのが大事。ゲーム中もそうだし、メタゲームを読む時もそう。どうやって勝つかを自分の中で明確にして練習したりすることが重要だと思う。
――なるほど。今までいろんなデッキの話を聞いてきましたが……?
O村:今まで話したデッキも「何かに勝ちたい」「何かを倒したい」っていうのがあって組んできてるね。あとは回数をこなすことかな。やればやるほどポカミスも減るし、気がつくことも多い。
――回数をこなすとなるとリアルだと大変そうですが、MOでも問題ないですかね?
O村:どっちも大事だと思うよ。MOだと誘発は勝手に処理してくれるけど、リアルだと誘発とかを自分で確認しないといけないから、そっちのほうがミスは減る。あと、メタゲーム上のデッキと直接対戦することでさっき言った勝ち筋が見えてくるよね。回数をこなすことと勝ち筋を明白にすることが重要。
――質問としては少し重なるのですが、初心者の人たちへのアドバイスをお願いします。
O村:GPとかPTを目指すんならやっぱり回数をこなすことかな。俺たちはサッシーさんやライスシャワーさんの家で遊べてたのがデカいから。店舗に行くだけじゃそこまで回数こなせないんだよね。今だとわふ君の家で集まれたりしているみたいだから、そういうコミュニティを強固にしてプレイする回数を増やしていくのは大事だと思う。みんなで楽しくマジックを沢山するのが上手くなるコツです!
――確かに今のわふ邸の流れはマジックが上手くなるにはいい流れですよね。
O村:そうそう。今わふ邸に集まってマジックやってる人たちは強くなると思うよ。情報交換もしやすくなるだろうし。みんなで仲良く集まって楽しくたくさんマジックするだけで上手くなれる!いいゲーム!
――わふさんをはじめとしたモチベ高い勢には頑張って欲しいですよね。
O村:そうだね。夜にどこかに集まってマジックやるっていうのが俺が一番マジックやってたころを思い出すし、それが一番強くなるんじゃないかな。
――このあたりでTwitterの質問に移ります。
・「尊敬するプレイヤーを教えてください」
O村:プロプレイヤーだったらまずはやっぱり浅原晃プロ。電波デッキといえばこの人でしょ。書く文章も面白いし、組むデッキも毎回面白いし。この間みたモダン版ゼウストロンみたいなデッキも凄かったよね。感動する。
――発想力とか構築力はハンパないですよね。
O村:しかもそこそこ勝てるっていう。そこがやっぱり凄い。クソデッキみたいなデッキ使ってるんだけど、なんだかんだで勝ってるんだよね。今の環境でオリジナルクソデッキ組めて勝ってるのは本当に凄いよ。
O村:あとは三原さん(三原槙仁プロ)だね。社会人として生活しながらも殿堂入りできてるところが尊敬できる。他の殿堂入りプレイヤーってマジック一本ってかんじだけど、三原さんはちゃんといいところに就職して、結婚して、子供もいて殿堂入りっていう。それができてるのは凄いよね。
――身近なプレイヤーではどうですか?
O村:身近なプレイヤーならランテスさんかな。ランテスさんは面白いよね。ランテスギャグが面白い。あとは構築センスもリスペクトできる。
――ランテスさんも社会人プレイヤーとしてはちゃんとしてると言うか。
O村:そうそう。社会人としてもしっかりしてるし、マジックも上手いし。尊敬できるよね。
O村:あとはトミタさん。もうマジックやってないけど、トミタさんの構築センスはヤバ過ぎる。天才。あの三原さんが作ったと言われてるデッキの原型を作ったのがトミタさんだからね。これはネットに発信していかないといけない!
――どんなデッキだったんですか?
O村:ローム(《壌土からの生命/Life from the Loam》)で土地を回収してアサルト(《突撃の地鳴り/Seismic Assault》)で投げるデッキ。世間では三原さんが作ったことになってるけど、あれの原型を作ったのはトミタさんだから!天才デッキ構築師トミタさん。
――あの人のデッキ構築センスは本当に凄いですよね。
O村:今大分に求められているのはあの構築センスだと思うよ。オリジナルクソデッキを組むことができるセンス。俺が今まで使ってきたデッキって、ほとんどがトミタさんのデッキを調整したようなものだからね。原型はトミタさんだと言っても過言ではない。今帰ってきて欲しいプレイヤーナンバー1。
――自分とは時期的にギリギリ被っているくらいなんですが、見るデッキ見るデッキいい意味で頭おかしかったですもんね。
O村:頭おかしいデッキしか作ってこないからね!それでまあまあ勝つからなおのこと凄い。弱いカードも使ってるけど構築に光るものがあるんだよね。調整すれば強いデッキを組める人。
・「勝つためにいつもするルーティーンはありますか?」
O村:これはさっきも言ったけど、勝ち筋をはっきりさせること。細かいコンバットとかももちろん考えるんだけど、それよりもどうやったら相手のデッキに勝つか、っていうのを大筋として考えておくことが大事。メタゲームの視点でもそうだし、対戦してる最中でもそう。戦術よりも戦略というかんじかな。
・「一番自信のあるオリジナルデッキは?」
O村:さっき語った中でもインテットビートダウンかな。一番勝ったのはGP北九州で使った緑白ビートダウンだけど。どっちかかな。
・「構築にバットリ系統を入れたがる印象ですが、好きなバットリベスト3を教えてください」
O村:考えたけど結構難しいよね。一番好きなのは《狩りの興奮/Thrill of the Hunt》かな。一番手軽に使えて+1/+2っていう最低限の修正があって、しかもフラッシュバックがあるから見せ札としてもプレッシャーをかけられる。二番目はさっき話したしもべ。クリーチャーだからバットリって言っていいかどうかわからないけど。三番目は……《激励/Invigorate》も好きだし《変異原性の成長/Mutagenic Growth》も好きだし……意外性のあるのが好きなんだよね。《植生噴出/Phytoburst》も元祖の《巨大化/Giant Growth》も好きだけど。一応《巨大化/Giant Growth》っていうことにしておいて。
・「個人的には忍者デッキのイメージが強いです。忍者デッキについてなにか一言」
――O村さんに対するイメージが皆さん違うのが面白いですね。
O村:いろんなデッキ使ってるからね。レガシーでは忍者デッキをずっと使ってたからそのイメージがあるんだと思う。なんで忍者デッキ使うのをやめたかっていうと、一時期《罰する火/Punishing Fire》が流行ったからなんだよね。それ以降はpauperで使ってたかな。
――今は青黒系の忍者もいけそうですが。
O村:今はまた忍者がやれるメタゲームになってきたと思うよ。奇跡もかなりきつかったけど独楽禁止になったし、今の忍者の立ち位置としては悪くないんじゃないかな。
――個人的には是非使って欲しいですね。
O村:あと忍者デッキといえば、GPでレガシーのサイドイベントに忍者デッキで出て、優勝してゼンディカーのフルFoilアンカットシートを貰った。「公式に載せるからレシピ書いてくれ」って言われてレシピ書いたんだけど載らなくてさ。時間返して、みたいな(笑)
O村:で、一言ってなると「今立ち位置がいいので、また使うかもしれません」ってところかな。
・「ゾンビが好きなイメージですが、ゾンビ映画とかも好きなんですか?」
――これは割と最近のイメージですね。
O村:一番好きな部族って言われたらゾンビだね。昔からクリーチャータイプ:ゾンビは好き。アポカリプスでゾンビのバーランみたいなカード(《夜の力/Strength of Night》)があって、あれをpauperで使えないかな、と思ってる……んだけど、それとこの質問関係ないよね?
――ホラー映画は観ないですか?
O村:映画自体をあんまり観ないね。一年に一回くらい。だから「ゾンビ映画も好きなんですか?」っていう質問に対する答えは「映画観ない」だね。
・「MTGを辞めようと考えたときはありますか?あるなら回数やエピソードを教えてください」
O村:ラヴニカのときに体調が悪くて、辞めようかなと思ってカードもちょっと売ったんだけど、結局すぐ戻ってきたね。そのころもカードリストとかはチェックしてたし、そういう意味では辞めようと思ったことは無いかな。
――えちごやさんもそうですが、なんだかんだで皆さん続けてますよね。
O村:今年の頭みたいにちょっと元気がない時とかはあるけど、今は普通にやってるしね。
・「こいつには絶対勝たないと気がすまないっていうプレイヤーはいますか?」
O村:これはみんなわかってると思うけどじゅんぺーだね。あんまり勝ってないイメージもあるし、あいつ俺の嫌いなカードばっかり使ってくるんだよね!ライフリンクとか壁とかさ!あれがねーほんと腹立つわー。
O村:他に負けたくないのがぽんざ君。これは調べてみてわかったんだけど、俺公式戦でぽんざ君に一戦負け越してるんだよね。これは勝たないとやべえな、っていうのはある。「俺あいつに一負け越しか!」みたいな。えちごやさんにもめちゃくちゃ負けてるからやっぱり勝ちたいな。その3人だね。
――ぽんざさんに負け越してるのはちょっと面白いですね。
O村:俺も調べてびっくりしたよ!公式戦での負け越しだからはやく公式戦がしたいよね!
・「ヒザの調子はどうですか」
――これはみんな気になってると思いますが。
O村:ヒザの調子はよくないです!歩けることは歩けるけど、1kmくらい歩くとちょっときつい。
――そもそも何がどう悪いんでしたっけ。
O村:リウマチ系というか、内科的な痛みなんだよね。関節が悪いわけじゃないから治りがよくない。薬の副作用で体格も肥大気味だから本当は運動もしないといけないんだけど、運動もしづらいっていう。今はプールに行ってます。
――薬もけっこう飲んでますよね。
O村:20錠くらい飲んでるもんなー。生活には支障は無いけど、治る見込みもわからないんだよね。ヒザは悪いです!
・「妹さん結婚されましたね。今の心境は?」
――この質問大丈夫なんですか?
O村:別にいいよ。今まだ妹は実家にいるんだけど、宅配便とかが向こうの苗字でくるからそれは結構衝撃を受けたね。「うちの子じゃない……」みたいな寂しさを感じる。
・「お勧めのラーメン屋ベスト3とその理由を教えてください」
――これはわたくしの質問です。
O村:俺の中で一番は「トラの夢」だね。お勧めって言われると難しくて、虎とかは俺は好きだけど万人には勧めにくいってかんじ。
――確かにそうですね。では好きなラーメン屋ベスト3でお願いします。
O村:あとは「はぐるま」。あそこは美味しいね。店舗が増えて行きやすくなったのもポイント。それと「牛ごろ」かな。ラーメンっていうか〆のご飯が美味しい。この3軒はお勧めです。
――牛ごろは今度行ってみます。Twitterの質問はこれくらいですね。
――それでは最後に、今後の目標を聞かせてください。
O村:まずはグランプリに出ることかな。ヒザもあるからまずは出られるの?って話だし。京都は無理で静岡には行きたいとは思ってるけど、まだわからないね。その上での目標は、やっぱりグランプリのトップ8かな。北九州で忘れてきたトップ8を取りにいきたいよね。マジックを続けて、グランプリに出ること。これが目標だね。
――次回のインタビューを聞きたい人ですが……。
O村:どうしよう?つっちーかどっくん(キドさん)にしようと思ってたんだけど、そもそもどっくんが大分にいないからね。
――タイミングが合えばどうにかするんですけどね。
O村:どっくんはそろそろ帰ってくるはずだし、スタンに復帰して欲しいという希望も込めてどっくんにしよう。頑張ってタイミング合わせて。
――アポイントを取る努力をします!一ヶ月以内にお会いできればインタビュー、という感じですかね。
O村:無理ならつっちーってことで。
――わかりました。今回はありがとうございました!
編集後記
第2回大分MTGプレイヤー名鑑、いかがだったでしょうか。沢山のデッキとそれにまつわる思い出話が聞けたインタビューでした。まだ体調はおもわしくないとのことでしたが、ゆっくりと治していただき、またオリジナルデッキについてのお話をうかがいたいと思います。
次回予告
第3回大分MTGプレイヤー名鑑のゲストはキドさん(の予定)! 大分の強豪プレイヤーが破滅の刻とともに帰ってくる(予定)! キドさんにおかれましてはコメント等でスケジュールのすり合わせにご協力いただければ幸いです。
O村:やっぱりビートダウンが好きだね。今まで言ってきたデッキの中でもガチガチのコントロールって黒コンくらいじゃない?あとは攻めるデッキだと思う。待つデッキが嫌いなんだよね。黒コンの時も自分のやりたいことをやって勝つ、みたいなのが好きで使ってたから、パーミッションよりもビートダウンかな。
――黒が好きだとビートダウンは少しかみ合わない印象ですが……。
O村:黒が好きなのは最初に使った黒ウィニーがきっかけだからなあ。除去が好きなわけじゃなくて、デメリットが好き(笑) リスクがあってリターンが大きいのが好みなんだよね。マジック始める時に色の説明があるじゃない?「黒は何かを代償にして強い」みたいな説明聞いて、「それでしょ!」ってなった。だから黒が好きなんだよね。
――確かにそこがカッコよく感じますよね。
O村:ね。勝ってるデッキでは緑とか青が多い気がするけど、根本は黒かな。
――デッキの話はこれくらいにして……中級者の壁、というか、最近始めた人が「あの人勝てないな」って感じているプレイヤーの代表がO村さん、じゅんぺーさん、えちごやさんあたりだと思います。今挙げた人たちを越えようとしているプレイヤーの皆さんが、さらに上手くなるためにやるべきことはなんでしょう?
O村:難しいね。まずは沢山プレイすることかな。やればやるほど上手くなるゲームだけど、ダラダラやるのはダメだね。ある程度目標を持つというか、『勝ち筋』を考えるのが大事。ゲーム中もそうだし、メタゲームを読む時もそう。どうやって勝つかを自分の中で明確にして練習したりすることが重要だと思う。
――なるほど。今までいろんなデッキの話を聞いてきましたが……?
O村:今まで話したデッキも「何かに勝ちたい」「何かを倒したい」っていうのがあって組んできてるね。あとは回数をこなすことかな。やればやるほどポカミスも減るし、気がつくことも多い。
――回数をこなすとなるとリアルだと大変そうですが、MOでも問題ないですかね?
O村:どっちも大事だと思うよ。MOだと誘発は勝手に処理してくれるけど、リアルだと誘発とかを自分で確認しないといけないから、そっちのほうがミスは減る。あと、メタゲーム上のデッキと直接対戦することでさっき言った勝ち筋が見えてくるよね。回数をこなすことと勝ち筋を明白にすることが重要。
――質問としては少し重なるのですが、初心者の人たちへのアドバイスをお願いします。
O村:GPとかPTを目指すんならやっぱり回数をこなすことかな。俺たちはサッシーさんやライスシャワーさんの家で遊べてたのがデカいから。店舗に行くだけじゃそこまで回数こなせないんだよね。今だとわふ君の家で集まれたりしているみたいだから、そういうコミュニティを強固にしてプレイする回数を増やしていくのは大事だと思う。みんなで楽しくマジックを沢山するのが上手くなるコツです!
――確かに今のわふ邸の流れはマジックが上手くなるにはいい流れですよね。
O村:そうそう。今わふ邸に集まってマジックやってる人たちは強くなると思うよ。情報交換もしやすくなるだろうし。みんなで仲良く集まって楽しくたくさんマジックするだけで上手くなれる!いいゲーム!
――わふさんをはじめとしたモチベ高い勢には頑張って欲しいですよね。
O村:そうだね。夜にどこかに集まってマジックやるっていうのが俺が一番マジックやってたころを思い出すし、それが一番強くなるんじゃないかな。
――このあたりでTwitterの質問に移ります。
・「尊敬するプレイヤーを教えてください」
O村:プロプレイヤーだったらまずはやっぱり浅原晃プロ。電波デッキといえばこの人でしょ。書く文章も面白いし、組むデッキも毎回面白いし。この間みたモダン版ゼウストロンみたいなデッキも凄かったよね。感動する。
――発想力とか構築力はハンパないですよね。
O村:しかもそこそこ勝てるっていう。そこがやっぱり凄い。クソデッキみたいなデッキ使ってるんだけど、なんだかんだで勝ってるんだよね。今の環境でオリジナルクソデッキ組めて勝ってるのは本当に凄いよ。
O村:あとは三原さん(三原槙仁プロ)だね。社会人として生活しながらも殿堂入りできてるところが尊敬できる。他の殿堂入りプレイヤーってマジック一本ってかんじだけど、三原さんはちゃんといいところに就職して、結婚して、子供もいて殿堂入りっていう。それができてるのは凄いよね。
――身近なプレイヤーではどうですか?
O村:身近なプレイヤーならランテスさんかな。ランテスさんは面白いよね。ランテスギャグが面白い。あとは構築センスもリスペクトできる。
――ランテスさんも社会人プレイヤーとしてはちゃんとしてると言うか。
O村:そうそう。社会人としてもしっかりしてるし、マジックも上手いし。尊敬できるよね。
O村:あとはトミタさん。もうマジックやってないけど、トミタさんの構築センスはヤバ過ぎる。天才。あの三原さんが作ったと言われてるデッキの原型を作ったのがトミタさんだからね。これはネットに発信していかないといけない!
――どんなデッキだったんですか?
O村:ローム(《壌土からの生命/Life from the Loam》)で土地を回収してアサルト(《突撃の地鳴り/Seismic Assault》)で投げるデッキ。世間では三原さんが作ったことになってるけど、あれの原型を作ったのはトミタさんだから!天才デッキ構築師トミタさん。
――あの人のデッキ構築センスは本当に凄いですよね。
O村:今大分に求められているのはあの構築センスだと思うよ。オリジナルクソデッキを組むことができるセンス。俺が今まで使ってきたデッキって、ほとんどがトミタさんのデッキを調整したようなものだからね。原型はトミタさんだと言っても過言ではない。今帰ってきて欲しいプレイヤーナンバー1。
――自分とは時期的にギリギリ被っているくらいなんですが、見るデッキ見るデッキいい意味で頭おかしかったですもんね。
O村:頭おかしいデッキしか作ってこないからね!それでまあまあ勝つからなおのこと凄い。弱いカードも使ってるけど構築に光るものがあるんだよね。調整すれば強いデッキを組める人。
・「勝つためにいつもするルーティーンはありますか?」
O村:これはさっきも言ったけど、勝ち筋をはっきりさせること。細かいコンバットとかももちろん考えるんだけど、それよりもどうやったら相手のデッキに勝つか、っていうのを大筋として考えておくことが大事。メタゲームの視点でもそうだし、対戦してる最中でもそう。戦術よりも戦略というかんじかな。
・「一番自信のあるオリジナルデッキは?」
O村:さっき語った中でもインテットビートダウンかな。一番勝ったのはGP北九州で使った緑白ビートダウンだけど。どっちかかな。
・「構築にバットリ系統を入れたがる印象ですが、好きなバットリベスト3を教えてください」
O村:考えたけど結構難しいよね。一番好きなのは《狩りの興奮/Thrill of the Hunt》かな。一番手軽に使えて+1/+2っていう最低限の修正があって、しかもフラッシュバックがあるから見せ札としてもプレッシャーをかけられる。二番目はさっき話したしもべ。クリーチャーだからバットリって言っていいかどうかわからないけど。三番目は……《激励/Invigorate》も好きだし《変異原性の成長/Mutagenic Growth》も好きだし……意外性のあるのが好きなんだよね。《植生噴出/Phytoburst》も元祖の《巨大化/Giant Growth》も好きだけど。一応《巨大化/Giant Growth》っていうことにしておいて。
・「個人的には忍者デッキのイメージが強いです。忍者デッキについてなにか一言」
――O村さんに対するイメージが皆さん違うのが面白いですね。
O村:いろんなデッキ使ってるからね。レガシーでは忍者デッキをずっと使ってたからそのイメージがあるんだと思う。なんで忍者デッキ使うのをやめたかっていうと、一時期《罰する火/Punishing Fire》が流行ったからなんだよね。それ以降はpauperで使ってたかな。
――今は青黒系の忍者もいけそうですが。
O村:今はまた忍者がやれるメタゲームになってきたと思うよ。奇跡もかなりきつかったけど独楽禁止になったし、今の忍者の立ち位置としては悪くないんじゃないかな。
――個人的には是非使って欲しいですね。
O村:あと忍者デッキといえば、GPでレガシーのサイドイベントに忍者デッキで出て、優勝してゼンディカーのフルFoilアンカットシートを貰った。「公式に載せるからレシピ書いてくれ」って言われてレシピ書いたんだけど載らなくてさ。時間返して、みたいな(笑)
O村:で、一言ってなると「今立ち位置がいいので、また使うかもしれません」ってところかな。
・「ゾンビが好きなイメージですが、ゾンビ映画とかも好きなんですか?」
――これは割と最近のイメージですね。
O村:一番好きな部族って言われたらゾンビだね。昔からクリーチャータイプ:ゾンビは好き。アポカリプスでゾンビのバーランみたいなカード(《夜の力/Strength of Night》)があって、あれをpauperで使えないかな、と思ってる……んだけど、それとこの質問関係ないよね?
――ホラー映画は観ないですか?
O村:映画自体をあんまり観ないね。一年に一回くらい。だから「ゾンビ映画も好きなんですか?」っていう質問に対する答えは「映画観ない」だね。
・「MTGを辞めようと考えたときはありますか?あるなら回数やエピソードを教えてください」
O村:ラヴニカのときに体調が悪くて、辞めようかなと思ってカードもちょっと売ったんだけど、結局すぐ戻ってきたね。そのころもカードリストとかはチェックしてたし、そういう意味では辞めようと思ったことは無いかな。
――えちごやさんもそうですが、なんだかんだで皆さん続けてますよね。
O村:今年の頭みたいにちょっと元気がない時とかはあるけど、今は普通にやってるしね。
・「こいつには絶対勝たないと気がすまないっていうプレイヤーはいますか?」
O村:これはみんなわかってると思うけどじゅんぺーだね。あんまり勝ってないイメージもあるし、あいつ俺の嫌いなカードばっかり使ってくるんだよね!ライフリンクとか壁とかさ!あれがねーほんと腹立つわー。
O村:他に負けたくないのがぽんざ君。これは調べてみてわかったんだけど、俺公式戦でぽんざ君に一戦負け越してるんだよね。これは勝たないとやべえな、っていうのはある。「俺あいつに一負け越しか!」みたいな。えちごやさんにもめちゃくちゃ負けてるからやっぱり勝ちたいな。その3人だね。
――ぽんざさんに負け越してるのはちょっと面白いですね。
O村:俺も調べてびっくりしたよ!公式戦での負け越しだからはやく公式戦がしたいよね!
・「ヒザの調子はどうですか」
――これはみんな気になってると思いますが。
O村:ヒザの調子はよくないです!歩けることは歩けるけど、1kmくらい歩くとちょっときつい。
――そもそも何がどう悪いんでしたっけ。
O村:リウマチ系というか、内科的な痛みなんだよね。関節が悪いわけじゃないから治りがよくない。薬の副作用で体格も肥大気味だから本当は運動もしないといけないんだけど、運動もしづらいっていう。今はプールに行ってます。
――薬もけっこう飲んでますよね。
O村:20錠くらい飲んでるもんなー。生活には支障は無いけど、治る見込みもわからないんだよね。ヒザは悪いです!
・「妹さん結婚されましたね。今の心境は?」
――この質問大丈夫なんですか?
O村:別にいいよ。今まだ妹は実家にいるんだけど、宅配便とかが向こうの苗字でくるからそれは結構衝撃を受けたね。「うちの子じゃない……」みたいな寂しさを感じる。
・「お勧めのラーメン屋ベスト3とその理由を教えてください」
――これはわたくしの質問です。
O村:俺の中で一番は「トラの夢」だね。お勧めって言われると難しくて、虎とかは俺は好きだけど万人には勧めにくいってかんじ。
――確かにそうですね。では好きなラーメン屋ベスト3でお願いします。
O村:あとは「はぐるま」。あそこは美味しいね。店舗が増えて行きやすくなったのもポイント。それと「牛ごろ」かな。ラーメンっていうか〆のご飯が美味しい。この3軒はお勧めです。
――牛ごろは今度行ってみます。Twitterの質問はこれくらいですね。
――それでは最後に、今後の目標を聞かせてください。
O村:まずはグランプリに出ることかな。ヒザもあるからまずは出られるの?って話だし。京都は無理で静岡には行きたいとは思ってるけど、まだわからないね。その上での目標は、やっぱりグランプリのトップ8かな。北九州で忘れてきたトップ8を取りにいきたいよね。マジックを続けて、グランプリに出ること。これが目標だね。
――次回のインタビューを聞きたい人ですが……。
O村:どうしよう?つっちーかどっくん(キドさん)にしようと思ってたんだけど、そもそもどっくんが大分にいないからね。
――タイミングが合えばどうにかするんですけどね。
O村:どっくんはそろそろ帰ってくるはずだし、スタンに復帰して欲しいという希望も込めてどっくんにしよう。頑張ってタイミング合わせて。
――アポイントを取る努力をします!一ヶ月以内にお会いできればインタビュー、という感じですかね。
O村:無理ならつっちーってことで。
――わかりました。今回はありがとうございました!
編集後記
第2回大分MTGプレイヤー名鑑、いかがだったでしょうか。沢山のデッキとそれにまつわる思い出話が聞けたインタビューでした。まだ体調はおもわしくないとのことでしたが、ゆっくりと治していただき、またオリジナルデッキについてのお話をうかがいたいと思います。
次回予告
第3回大分MTGプレイヤー名鑑のゲストはキドさん(の予定)! 大分の強豪プレイヤーが破滅の刻とともに帰ってくる(予定)! キドさんにおかれましてはコメント等でスケジュールのすり合わせにご協力いただければ幸いです。
大分MTGプレイヤー名鑑 第2回 ゲスト:O村 【前編】
2017年7月17日 大分MTGプレイヤー名鑑 コメント (3)大分MTGプレイヤー名鑑、第2回のゲストはO村さんです。現役プレイヤーの中でも中級者の壁として君臨するO村さんのMTGの歴史についてうかがいました。前後編の前編をお届けします。
プレイヤー名:O村
マジック暦:17年
好きな色:黒
よく行く店舗:カードプレイス レアルトマト中央店・本店・別府店
主なプレイフォーマット:スタンダード レガシー pauper リミテッド
――マジックを始めたきっかけを教えてください。
O村:友達のお兄ちゃんがマジックをやってて、その友達が学校にマジックのカードを持ってきてたんだよね。遊戯王が始まったころで、そういうゲームを遊ぶグループができてたんだけど、その中でマジックが始まったかんじ。その友達の家に行ってコモンとかを漁ってデッキ組んで遊んでた。
――最初から遊び仲間には恵まれていたんですね。遊戯王からマジックに興味が移ったきっかけは?
O村:そんなに遊戯王をがっつりやってたわけじゃなくて、マジックはカードが異国っぽい不思議な雰囲気でかっこよかったから惹かれたのかな。
――パックやスターターを買いだしたのは?
O村:しばらくは仲間内で手元にある資産で遊んでて、地元にパックが売ってなかったから隣町に電車で行ってパック買ってた。最初にマスクスの「崩壊」っていう構築済みを買ったんだけど、それに入ってた《音無しの暗殺者/Silent Assassin》と《のたうつウンパス/Thrashing Wumpus》が最初に当てたレアっていうかフェイバリットカードその1とその2。「崩壊」はランデスとハンデスを同時にするっていうわけわからんデッキなんだけど(笑)
――そのころから黒がお好きなんですね。
O村:始めたころからずっと黒いカードを使ってたね。初めてパックとかを買う前から「ツイストブラック」っていう、《走り回るスカージ/Skittering Skirge》に《邪悪なる力/Unholy Strength》とか《よじれた実験/Twisted Experiment》をつけて殴る、みたいなデッキを使ってた。黒ウィニーね。《強迫/Duress》とか《殺し/Snuff Out》みたいなカードが当時から大好きだったな。
――FNMはそのころからあったんでしたっけ?
O村:いや、そのころはなかった。始まってからは高校生のころにイエサブのフライデーに行ったのが最初かな?マナソースには行ったことなかったんよね。フライデー”ナイト”だからなかなか参加できなくてさ。電車で1000円とかかかってたし。
――そのころはエキスパンションでいうと?
O村:ミラディンが出た後やね。《分かち合う運命/Shared Fate》デッキを使い出してからはそれ一択だったんだけど、それまでは赤単とかトロンとか親和とか色々使ってた。
――競技大会に出だしたのはいつごろからですか?
O村:初めての日本選手権予選に出たのがその《分かち合う運命/Shared Fate》デッキだったね。戦跡は1-2-3。たしか1-0-3から2連敗したんじゃなかったかな?とにかくそのデッキ分けるんよ。まず先に負けない状態にするデッキなんだけど、勝つまでに時間がかかるし相手が投了してくれないんだよね。
――ミラディンのころということは親和あたりがトップメタですか?
O村:親和いたね。あと青単シャックレスと緑トロンあたりがメタゲームかな。
――その後GPにも参加したり?
O村:いや、それほど出てない。都道府県選手権とかには出てたけど、県外まで遠征したことはほとんどなかったな。GPはエクステンデッドの時の北九州には出てなくて、ローウィンのシールドの時には出て……全部でGPは5回くらいしか出てないよ。
――競技大会は結構出てるイメージでしたが。
O村:俺も数えてみて気がついたんだけど、実は意外と出てないんだよね。Finals予選とかLimits予選とかには福岡に遠征もしてたかな。
――その中でもいい戦績を残せた大会を挙げていただけますか?
O村:GP北九州(2013年 スタンダード)でバブルマッチまで残った時かな。14位~16位のどこかだったと思う。あとは日本選手権二日目とか、Finals本戦進出とか、そのへんかな。タイトル取ったりベスト8残ったりはしてないから、その辺が目標でもある。
――その中で思い出深い対戦はありますか?
O村:やっぱり今言ったGP北九州のバブルマッチでミスして負けた試合かなあ。あれはやっぱり覚えてるね。他の対戦はあんまり覚えてないんだよね。
――相手のフルパンにフルブロックでクリーチャー残さなかったら返しで《植生噴出/Phytoburst》をトップしたんでしたっけ?
O村:そうそう。クリーチャー残ってたらダブストと《植生噴出/Phytoburst》で足りてたんだよね。ブロックミス。あれは本当に凹んだ。それなかったらベスト8あったから悔しかったな。
――しばらく悔しそうでしたもんね。他に思い出深い対戦は?
O村:あ、思い出した!トリマリからヤソ(八十岡翔太プロ)に勝ったやつ!これは一生しゃぶっていくネタだから!
――(爆笑)
O村:日本選手権二日目のドラフトで、アラーラブロックのドラフトで俺はナヤを使ってたのね。トリマリから続唱のワーム(《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》)を引いてきて捲り返して勝てたのは印象に残ってる。「俺、ヤソに勝った……」みたいな。
――それは本当にすごいですね。
O村:結構大物プレイヤーと対戦することが多いんだけど、大抵負けてるんだよね。ナベ(渡辺雄也プロ)とかあんちゃん(高橋優太プロ)とかには負けてるけどヤソには勝った!これはしゃぶっていく!
――構築ももちろんですが、リミテッドもかなりやっているんですね。
O村:結構昔はリミテッド得意な感じだったんだけど、最近ドラフト自体をあんまりやらないからね。最近の人あんまりドラフトやらんやん?前はドラフトのほうが得意だったなあ。
――ドラフトやりたい人はある程度はいるんですけどね。
O村:結局俺はMOで満足しちゃってるね。8ドラを立てるのがリアルだと大変過ぎてさ。
――8ドラはMOで安定、みたいなところありますね。
O村:でもMOはリーグだから卓の8人で対戦するわけじゃなくてさ。ヘンなレアとかに負けたりもするからやっぱりリアルでちゃんとした8ドラをやりたい。4ドラと8ドラは別のゲームだからね。
――さて、構築の話に戻るのですが、思い出に残っているデッキはありますか?
O村:思い出に残ってるデッキはね、いっぱいある。どこから話そうかって言うくらいいっぱいある。
O村:初めてFNMに持ち込んだデッキは「フラッシュバックバーン」。フラッシュバックのコストが軽くなるアーティファクト(《触媒石/Catalyst Stone》)と《埋め合わせ/Recoup》っていうフラッシュバックを付与するソーサリーが入ってるデッキ。バーンだから火力を撃っていくんだけど、2マナで相手にダメージか6枚墓地を削るっていうカードがあったのね。俺その頃からドレッジしてるんだけど(笑)。その呪文で自分のライブラリーを削って、墓地のカードにフラッシュバックを付与して相手を焼くっていうデッキ。
――それはオリジナルデッキですか?
O村:オリジナルといえばオリジナルかな?その後はしばらくメタデッキを使ってて、親和が結構好きだったんだけど、ダークスティールが出た後は親和があまりにも強くなりすぎてつまらなくなったから《分かち合う運命/Shared Fate》を使うようになった。それからは1年半くらいは分かち合う運命/Shared Fateデッキを使ってたね。
――分かち合う運命デッキは当時のメタ上には……?
O村:ないないない。クソローグデッキだよ。《狂気堕ち/Descent into Madness》とか《機械化製法/Mechanized Production》デッキみたいな立ち位置のローグエンチャントデッキ。これが思い出のデッキその1。
O村:ミラディンが落ちるまでは分かち合う運命デッキを使ってて、その後は神河-ラヴニカブロックになるんだけど、ギルドパクトとディセンションはあんまりやってないんだよね。一時期は忍者デッキも使ってて、後は「エルフ&ネイル」っていうデッキも使ったね。
――エルフで《歯と爪/Tooth and Nail》を撃つデッキですか?
O村:そうそう。この間MOで使えたんだけど、《頭蓋骨絞め》で《極楽鳥/Birds of Paradise》とか《ウッド・エルフ/Wood Elves》なんかを絞めながら土地を伸ばして、《花盛りの春/Vernal Bloom》を張って、《歯と爪/Tooth and Nail》で《トリスケリオン/Triskelion》と《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》を持ってきて相手の土地を《トリスケリオン/Triskelion》で弾いていくデッキ。あれは結構好きだった。
O村:忍者デッキは構築済みを2個合わせたら最強、みたいなかんじだったな。《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》が入ってて忍者も2枚づつ入ってたから、2個合わせたら十手が2枚入った普通に強いデッキになる。
――いい時代ですねえ。
O村:ラヴニカのころはあんまりやってなくて、コールドスナップが出たころからまたプレイし始めたんだけど、その頃は「アネックスワイルドファイア」を使ってた。《ブーメラン/Boomerang》と《未達の目/Eye of Nowhere》で土地を戻したり、《併合/Annex》で土地をパクったりしながらマナ差をつけて、《燎原の火/Wildfire》を撃ってから《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》とか《猛烈に食うもの/Magnivore 》でフィニッシュ、っていうデッキ。「ハウリングオウリングアネックスワイルドファイアボア」みたいな。
O村:そのあとすぐ神河が落ちてローウィンが入ってきて……そのころはサッシー邸でドラフトすることが多かったね。結果残せたのは都道府県選手権で使ったガルガドンタルモゴイフデッキかな。その時は2位だったんだけど、サッシーが赤黒のマネキンデッキで優勝してる。当時のデッキの中では青黒マネキンが好きだったね。《熟考漂い/Mulldrifter》や《叫び大口/Shriekmaw》を4マナのリアニ呪文(《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》)で釣ってなんとなくアドバンテージを取るデッキ。今のpauperの青白ブリンクみたいなやつ。でもそのころはガルガドンタルモゴイフがかなり調子よくて、ずっと使ってたね。宮崎の個人主催大会に持ち込んで優勝したり。
――どんどん思い出のデッキが出てきますね。
O村:語ろうと思えばいっぱいあるからね!ローウィンの後はモーニングタイドで、フェアリーの時代が来るのか。……ん?その前にタイムスパイラルがあったね。タイムスパイラル-コールドスナップ-ラヴニカのころは、黒単コントロールを使ってた。
――なんだからしいデッキが。
O村:これはトミタさんが原型を組んできたデッキで、それを借りてからずっと調整しながら使ってた。それがFinals予選を抜けたデッキ。古典的な黒コンで、アリーナ(《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》)で引き増しながら、ガントレット(《魔力の篭手 / Gauntlet of Power》)を置いて、《魂の消耗 / Consume Spirit》や《骸骨の吸血鬼 / Skeletal Vampire》でフィニッシュするっていう。骸骨の吸血鬼がガントレットと相性いいんだよね。このデッキは公式サイトにも載ったよ。
O村:ボロス対策はかなりしてたんだけど、太陽拳を使う人が地元にいなかったから練習できなくて、本番でポロポロっと太陽拳に負けた。単色だから《迫害 / Persecute》撃たれるとggなんだよね。こっちも《迫害 / Persecute》撃てるように印鑑積んだりしてるんだけど、こっちの《迫害 / Persecute》は《差し戻し/Remand》されて返しで《迫害 / Persecute》、みたいな。
――で、さっきのローウィン以降ですね。
O村:ローウィン-モーニングタイド-イーブンタイドからアラーラかな。その頃はグリクシスコンロトールみたいなやつを使ってた。ヒバリ(《目覚ましヒバリ/Reveillark》)を使うのが嫌で、《苦花/Bitterblossom》は好きだったけどフェアリーは使いたくなかったんだよね。グリコンはしばらく使ってDNに調整載せたりもしてたんだけど、日本選手権予選抜けたのはエスパービート。
――ほうほう。
O村:これはオリジナルデッキで、その時のメタはヒバリ、フェアリー、ドラン、緑黒エルフってかんじ。キッチン(《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》)と《苦花/Bitterblossom》への回答を探してる時に、青白のコモンに2マナ2/1先制攻撃被服っていうカード(《器用な決闘者/Deft Duelist》)があったんだけど、これはキッチン乗り越えられて苦花と相打ちにならないから強い、ってことでこれを軸にエスパービートを組んだ。パーツ的には《思考囲い/Thoughtseize》に《翻弄する魔道士/Meddling Mage》とかで、当時はフェアリー対策で《火山の流弾/Volcanic Fallout》が流行ってたから、それでこっちのクリーチャーが全滅するのね。その対策で《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege》を使ってた。こいつ瞬速の1/3だから、流弾に合わせたらシャクれるわけよ。俺のジャイグロ好きはこいつがきっかけかもしれない。このデッキで日本選手権予選を抜けたね。これが思い出デッキその3。その2は黒コン。
O村:このデッキにもヒバリ入れたほうが強そうなんだけど、ヒバリよりも黒命令(《不敬の命令/Profane Command》)入れたほうが強いな、っていうかんじで組んでた。で、このデッキにはオチがあって、日本選手権本戦がM10発売の翌日で、新カードの情報見てちょっといじるかな、くらいで調整する時間がほとんどないような日程でさ。そのM10でフェアリー対策に《大貂皮鹿/Great Sable Stag》っていう、出た当時は《悪斬の天使/Baneslayer Angel》よりも高かったというカードが出たんだけど、そのカードで俺のエスパービートが詰むんだよね。
――あー、確かにそうですね。
O村:しかも土地がダメランからM10ランドに変わった影響で、デッキで一番強い1ターン目《思考囲い/Thoughtseize》から2ターン目《翻弄する魔道士/Meddling Mage》っていう動きができなくなっちゃって。結果デッキ崩壊して本戦は悲しみを背負った。
――日程もヤバいですね。
O村:あれはヤバかった。その後はアラーラからゼンディカーかな。コーノさんはその頃なに使ってた?
――そのころは始めたばかり位ですね。黒単コントロールから《稲妻/Lightning Bolt》が入ってきたから赤黒コンにシフトして、《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》から《業火のタイタン/Inferno Titan》までみたいなデッキを使ってました。
O村:タイタンのカードパワー凄かったよね。M11のカードパワーは基本セットのそれじゃなかった。バケモンだよ。
――そのころからイニストラードの手前くらいまではあまり見かけなかった印象がありますが。
O村:そう?そのころに今の家に引っ越したんじゃなかったかな?それまではトミタさんが予定が合う時にだけレアトマの宮崎店に行ってたからあんまり会わなかったのかも。そのころのフライデーでは結構色々ヘンなデッキ使ってたな。アラーラ-ゼンディカーのころはインテット……今で言うティムールカラーのビートダウンを使ってた。俺は無理だったんだけど、そのデッキをシェアしたえちごやさんが日本選手権予選抜けて、じゅんぺーには本戦でも使ってもらった。
O村:当時はジャンドと青白で《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が入ったデッキが強かったから、「ジェイスと《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》がデッキに入ってたら最強でしょ!」みたいなコンセプトから生まれた……訳ではなくて、「《広がりゆく海/Spreading Seas》とゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblasterで土地攻めをしたらジャンドに勝てるんじゃない?」っていうところからスタートしたデッキなんだよね。最終的に広がりゆく海はデッキから抜けていったんだけど。
O村:その元のデッキのカードパワーをどんどん上げていって、ジェイス、血編み、《復讐蔦/Vengevine》を呪文でサポート、みたいになっていった。あと、当時の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》入りのナヤでジャンドと対戦した時に《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol 》が強かったんだよね。その流れでそのデッキにもサルカンが入ってて、2ちゃんで「サルカンが日本選手権予選抜けた!」って話題になったのはそのデッキの話。
――えちごやさんのインタビューでも話されていたデッキですね。
O村:そうそう。えちごやさんのインタビューで言ってた話はちょっと違ってて、今話したのが正解。バッパラや《巣の侵略者/Nest Invader》から血編み走らせる、みたいな動きで、最終的には《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》とギャンコマ(《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》)で押し込むかんじのデッキになったな。俺たちはオリジナルデッキだと思って調整してたんだけど、らっしゅ(高橋純也プロ)が同じようなデッキを組んでて、ナベやなかしゅー(中村修平プロ)もそんなデッキ作ってたみたい。それが思い出のデッキ4。
――次は旧ゼンディカー-新ミラディンですね。
O村:その頃は双子レス双子。一応メインサイドに1枚づつ《欠片の双子/Splinter Twin》は入ってたけど、双子で勝つデッキじゃなくて、ジェイス・コスデッキってかんじ。マナ加速からジェイスか《槌のコス/Koth of the Hammer》を出して勝つデッキ。カウブレードが禁止になる直前の日本選手権予選で使ったデッキなんだけど、このデッキはカウブレードに6割くらいの勝率がついてたから「これは勝ったやろ!」と思って会場に行ったらボロスがめっちゃ多くて、「確かに石鍛冶は入ってるけど!」みたいな。
O村:しかもそのデッキ、対カウブレードでは苦手なカードはないはずなのに、ピン挿しの《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》とかに負けてさ!ヘイヘイ君に負けたんだけど、それで1勝足りずに予選抜けられなかった。詐欺師(《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》)とかティム(狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage)とかの細かいクロックで殴るからエリシュ・ノーンに封殺されるんだよね。マナリーク取ってなかったからカウンターもできなかったし。あれは悲しかったなあ……。これが思い出のデッキ5ね。
――その後はあまりオリジナルデッキを使っている印象はないですね。
O村:そうだね。青白デルバー使って、普通のナヤビート使って……ランド15デルバーみたいな面白デッキはいくつか使ってたけど、GP北九州まではオリジナルデッキは使ってなかった。
――イニストラードから新ラヴニカに入ります。
O村:その頃は青白スピリットとかアブザンカラーのトークンとかを使ってたな。《未練ある魂/Lingering Souls》とか5体トークン出すやつとかで……あ、あと日の目をみなかったデッキで、「青黒カウンターラット」っていうのがあるね。黒単信心が出てくる前から《群れネズミ/Pack Rat》が好きでさ、カウンター構えながら相手のアクションに合わせてこっちの動きを変える、ってやつだったんだけど、勝てなくて日の目を見なかったね。《至高の評決/Supreme Verdict》と《拘留の宝球/Detention Sphere》が強すぎてネズミが生き残れなかったり、《血統の切断/Sever the Bloodline》もネズミ殺しだし。
O村:当時は《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》が嫌いだったからビートダウンメインで使ってたな。ナヤビートダウンとか。あとはゾンビ《出産の殻/Birthing Pod》もかなりぽんざ君とも調整してて強かったんだけど、大会で使うことはなかったかな?ラクドスビートが強かったからそれをメタったデッキを意識してたね。
――テーロスに入りますが……。
O村:ずっと黒単信心使ってたね。脳が死んだかのようにずっと使ってた。他のデッキも作ったけど、結局黒単信心青単信心が強すぎてそっちにいっちゃったな。
――青単信心はあそこまで強いとは思いませんでしたね。
O村:2色の神が弱かったからね。結局最初の神のほうが強いじゃん、っていう。後は《エレボスの鞭/Whip of Erebos》とか使ったアブザンリアニかな。あのへんのメタデッキを使ってた。
――アブザンリアニだともうタルキールですね。
O村:《エレボスの鞭/Whip of Erebos》は相当使ってたな。《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》が当時のお気に入りでさ。「ドレッジができる!自分のライブラリーが掘れる!」みたいな。あとはジェスカイを使ってた。《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》のトークン型のやつ。あれは結構使ったな。同じジェスカイでアグロとかミッドレンジっぽいのも使ってた。
――そこから新ゼンディカーです。
O村:そろそろ今のスタンかな。カンパニー時代はずっとカンパニーだったね。ラリーも流行ってたけどあれはあまり使う気にならなかった。地元で使ってる人ほとんどいなかったよね。それから新ゼン-新イニになるとゾンビ使って……現スタンになるのかな。
――いやぁ凄いボリュームでしたね。この40分どうしよう。
O村:まだまだ語り足りないよね!結果残してるデッキ挙げていったけど、結果出してない勝てなかっただらだらクソデッキももっと語りたいよ!
――それはお酒を飲みながら座談会をしましょう。そっちのほうが面白そうです。
O村:それがいいかな。デッキの話は頑張ってまとめて。
――なんだか「歴史あり」というかんじの話でしたね。濃い話でした。
O村:歴史を語りました!大きい大会ではオリジナルデッキで出たい!っていうのがあるんだよね。それが楽しいと思ってるから。
後半へ続く!
プレイヤー名:O村
マジック暦:17年
好きな色:黒
よく行く店舗:カードプレイス レアルトマト中央店・本店・別府店
主なプレイフォーマット:スタンダード レガシー pauper リミテッド
――マジックを始めたきっかけを教えてください。
O村:友達のお兄ちゃんがマジックをやってて、その友達が学校にマジックのカードを持ってきてたんだよね。遊戯王が始まったころで、そういうゲームを遊ぶグループができてたんだけど、その中でマジックが始まったかんじ。その友達の家に行ってコモンとかを漁ってデッキ組んで遊んでた。
――最初から遊び仲間には恵まれていたんですね。遊戯王からマジックに興味が移ったきっかけは?
O村:そんなに遊戯王をがっつりやってたわけじゃなくて、マジックはカードが異国っぽい不思議な雰囲気でかっこよかったから惹かれたのかな。
――パックやスターターを買いだしたのは?
O村:しばらくは仲間内で手元にある資産で遊んでて、地元にパックが売ってなかったから隣町に電車で行ってパック買ってた。最初にマスクスの「崩壊」っていう構築済みを買ったんだけど、それに入ってた《音無しの暗殺者/Silent Assassin》と《のたうつウンパス/Thrashing Wumpus》が最初に当てたレアっていうかフェイバリットカードその1とその2。「崩壊」はランデスとハンデスを同時にするっていうわけわからんデッキなんだけど(笑)
――そのころから黒がお好きなんですね。
O村:始めたころからずっと黒いカードを使ってたね。初めてパックとかを買う前から「ツイストブラック」っていう、《走り回るスカージ/Skittering Skirge》に《邪悪なる力/Unholy Strength》とか《よじれた実験/Twisted Experiment》をつけて殴る、みたいなデッキを使ってた。黒ウィニーね。《強迫/Duress》とか《殺し/Snuff Out》みたいなカードが当時から大好きだったな。
――FNMはそのころからあったんでしたっけ?
O村:いや、そのころはなかった。始まってからは高校生のころにイエサブのフライデーに行ったのが最初かな?マナソースには行ったことなかったんよね。フライデー”ナイト”だからなかなか参加できなくてさ。電車で1000円とかかかってたし。
――そのころはエキスパンションでいうと?
O村:ミラディンが出た後やね。《分かち合う運命/Shared Fate》デッキを使い出してからはそれ一択だったんだけど、それまでは赤単とかトロンとか親和とか色々使ってた。
――競技大会に出だしたのはいつごろからですか?
O村:初めての日本選手権予選に出たのがその《分かち合う運命/Shared Fate》デッキだったね。戦跡は1-2-3。たしか1-0-3から2連敗したんじゃなかったかな?とにかくそのデッキ分けるんよ。まず先に負けない状態にするデッキなんだけど、勝つまでに時間がかかるし相手が投了してくれないんだよね。
――ミラディンのころということは親和あたりがトップメタですか?
O村:親和いたね。あと青単シャックレスと緑トロンあたりがメタゲームかな。
――その後GPにも参加したり?
O村:いや、それほど出てない。都道府県選手権とかには出てたけど、県外まで遠征したことはほとんどなかったな。GPはエクステンデッドの時の北九州には出てなくて、ローウィンのシールドの時には出て……全部でGPは5回くらいしか出てないよ。
――競技大会は結構出てるイメージでしたが。
O村:俺も数えてみて気がついたんだけど、実は意外と出てないんだよね。Finals予選とかLimits予選とかには福岡に遠征もしてたかな。
――その中でもいい戦績を残せた大会を挙げていただけますか?
O村:GP北九州(2013年 スタンダード)でバブルマッチまで残った時かな。14位~16位のどこかだったと思う。あとは日本選手権二日目とか、Finals本戦進出とか、そのへんかな。タイトル取ったりベスト8残ったりはしてないから、その辺が目標でもある。
――その中で思い出深い対戦はありますか?
O村:やっぱり今言ったGP北九州のバブルマッチでミスして負けた試合かなあ。あれはやっぱり覚えてるね。他の対戦はあんまり覚えてないんだよね。
――相手のフルパンにフルブロックでクリーチャー残さなかったら返しで《植生噴出/Phytoburst》をトップしたんでしたっけ?
O村:そうそう。クリーチャー残ってたらダブストと《植生噴出/Phytoburst》で足りてたんだよね。ブロックミス。あれは本当に凹んだ。それなかったらベスト8あったから悔しかったな。
――しばらく悔しそうでしたもんね。他に思い出深い対戦は?
O村:あ、思い出した!トリマリからヤソ(八十岡翔太プロ)に勝ったやつ!これは一生しゃぶっていくネタだから!
――(爆笑)
O村:日本選手権二日目のドラフトで、アラーラブロックのドラフトで俺はナヤを使ってたのね。トリマリから続唱のワーム(《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》)を引いてきて捲り返して勝てたのは印象に残ってる。「俺、ヤソに勝った……」みたいな。
――それは本当にすごいですね。
O村:結構大物プレイヤーと対戦することが多いんだけど、大抵負けてるんだよね。ナベ(渡辺雄也プロ)とかあんちゃん(高橋優太プロ)とかには負けてるけどヤソには勝った!これはしゃぶっていく!
――構築ももちろんですが、リミテッドもかなりやっているんですね。
O村:結構昔はリミテッド得意な感じだったんだけど、最近ドラフト自体をあんまりやらないからね。最近の人あんまりドラフトやらんやん?前はドラフトのほうが得意だったなあ。
――ドラフトやりたい人はある程度はいるんですけどね。
O村:結局俺はMOで満足しちゃってるね。8ドラを立てるのがリアルだと大変過ぎてさ。
――8ドラはMOで安定、みたいなところありますね。
O村:でもMOはリーグだから卓の8人で対戦するわけじゃなくてさ。ヘンなレアとかに負けたりもするからやっぱりリアルでちゃんとした8ドラをやりたい。4ドラと8ドラは別のゲームだからね。
――さて、構築の話に戻るのですが、思い出に残っているデッキはありますか?
O村:思い出に残ってるデッキはね、いっぱいある。どこから話そうかって言うくらいいっぱいある。
O村:初めてFNMに持ち込んだデッキは「フラッシュバックバーン」。フラッシュバックのコストが軽くなるアーティファクト(《触媒石/Catalyst Stone》)と《埋め合わせ/Recoup》っていうフラッシュバックを付与するソーサリーが入ってるデッキ。バーンだから火力を撃っていくんだけど、2マナで相手にダメージか6枚墓地を削るっていうカードがあったのね。俺その頃からドレッジしてるんだけど(笑)。その呪文で自分のライブラリーを削って、墓地のカードにフラッシュバックを付与して相手を焼くっていうデッキ。
――それはオリジナルデッキですか?
O村:オリジナルといえばオリジナルかな?その後はしばらくメタデッキを使ってて、親和が結構好きだったんだけど、ダークスティールが出た後は親和があまりにも強くなりすぎてつまらなくなったから《分かち合う運命/Shared Fate》を使うようになった。それからは1年半くらいは分かち合う運命/Shared Fateデッキを使ってたね。
――分かち合う運命デッキは当時のメタ上には……?
O村:ないないない。クソローグデッキだよ。《狂気堕ち/Descent into Madness》とか《機械化製法/Mechanized Production》デッキみたいな立ち位置のローグエンチャントデッキ。これが思い出のデッキその1。
O村:ミラディンが落ちるまでは分かち合う運命デッキを使ってて、その後は神河-ラヴニカブロックになるんだけど、ギルドパクトとディセンションはあんまりやってないんだよね。一時期は忍者デッキも使ってて、後は「エルフ&ネイル」っていうデッキも使ったね。
――エルフで《歯と爪/Tooth and Nail》を撃つデッキですか?
O村:そうそう。この間MOで使えたんだけど、《頭蓋骨絞め》で《極楽鳥/Birds of Paradise》とか《ウッド・エルフ/Wood Elves》なんかを絞めながら土地を伸ばして、《花盛りの春/Vernal Bloom》を張って、《歯と爪/Tooth and Nail》で《トリスケリオン/Triskelion》と《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》を持ってきて相手の土地を《トリスケリオン/Triskelion》で弾いていくデッキ。あれは結構好きだった。
O村:忍者デッキは構築済みを2個合わせたら最強、みたいなかんじだったな。《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》が入ってて忍者も2枚づつ入ってたから、2個合わせたら十手が2枚入った普通に強いデッキになる。
――いい時代ですねえ。
O村:ラヴニカのころはあんまりやってなくて、コールドスナップが出たころからまたプレイし始めたんだけど、その頃は「アネックスワイルドファイア」を使ってた。《ブーメラン/Boomerang》と《未達の目/Eye of Nowhere》で土地を戻したり、《併合/Annex》で土地をパクったりしながらマナ差をつけて、《燎原の火/Wildfire》を撃ってから《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》とか《猛烈に食うもの/Magnivore 》でフィニッシュ、っていうデッキ。「ハウリングオウリングアネックスワイルドファイアボア」みたいな。
O村:そのあとすぐ神河が落ちてローウィンが入ってきて……そのころはサッシー邸でドラフトすることが多かったね。結果残せたのは都道府県選手権で使ったガルガドンタルモゴイフデッキかな。その時は2位だったんだけど、サッシーが赤黒のマネキンデッキで優勝してる。当時のデッキの中では青黒マネキンが好きだったね。《熟考漂い/Mulldrifter》や《叫び大口/Shriekmaw》を4マナのリアニ呪文(《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》)で釣ってなんとなくアドバンテージを取るデッキ。今のpauperの青白ブリンクみたいなやつ。でもそのころはガルガドンタルモゴイフがかなり調子よくて、ずっと使ってたね。宮崎の個人主催大会に持ち込んで優勝したり。
――どんどん思い出のデッキが出てきますね。
O村:語ろうと思えばいっぱいあるからね!ローウィンの後はモーニングタイドで、フェアリーの時代が来るのか。……ん?その前にタイムスパイラルがあったね。タイムスパイラル-コールドスナップ-ラヴニカのころは、黒単コントロールを使ってた。
――なんだからしいデッキが。
O村:これはトミタさんが原型を組んできたデッキで、それを借りてからずっと調整しながら使ってた。それがFinals予選を抜けたデッキ。古典的な黒コンで、アリーナ(《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》)で引き増しながら、ガントレット(《魔力の篭手 / Gauntlet of Power》)を置いて、《魂の消耗 / Consume Spirit》や《骸骨の吸血鬼 / Skeletal Vampire》でフィニッシュするっていう。骸骨の吸血鬼がガントレットと相性いいんだよね。このデッキは公式サイトにも載ったよ。
O村:ボロス対策はかなりしてたんだけど、太陽拳を使う人が地元にいなかったから練習できなくて、本番でポロポロっと太陽拳に負けた。単色だから《迫害 / Persecute》撃たれるとggなんだよね。こっちも《迫害 / Persecute》撃てるように印鑑積んだりしてるんだけど、こっちの《迫害 / Persecute》は《差し戻し/Remand》されて返しで《迫害 / Persecute》、みたいな。
――で、さっきのローウィン以降ですね。
O村:ローウィン-モーニングタイド-イーブンタイドからアラーラかな。その頃はグリクシスコンロトールみたいなやつを使ってた。ヒバリ(《目覚ましヒバリ/Reveillark》)を使うのが嫌で、《苦花/Bitterblossom》は好きだったけどフェアリーは使いたくなかったんだよね。グリコンはしばらく使ってDNに調整載せたりもしてたんだけど、日本選手権予選抜けたのはエスパービート。
――ほうほう。
O村:これはオリジナルデッキで、その時のメタはヒバリ、フェアリー、ドラン、緑黒エルフってかんじ。キッチン(《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》)と《苦花/Bitterblossom》への回答を探してる時に、青白のコモンに2マナ2/1先制攻撃被服っていうカード(《器用な決闘者/Deft Duelist》)があったんだけど、これはキッチン乗り越えられて苦花と相打ちにならないから強い、ってことでこれを軸にエスパービートを組んだ。パーツ的には《思考囲い/Thoughtseize》に《翻弄する魔道士/Meddling Mage》とかで、当時はフェアリー対策で《火山の流弾/Volcanic Fallout》が流行ってたから、それでこっちのクリーチャーが全滅するのね。その対策で《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege》を使ってた。こいつ瞬速の1/3だから、流弾に合わせたらシャクれるわけよ。俺のジャイグロ好きはこいつがきっかけかもしれない。このデッキで日本選手権予選を抜けたね。これが思い出デッキその3。その2は黒コン。
O村:このデッキにもヒバリ入れたほうが強そうなんだけど、ヒバリよりも黒命令(《不敬の命令/Profane Command》)入れたほうが強いな、っていうかんじで組んでた。で、このデッキにはオチがあって、日本選手権本戦がM10発売の翌日で、新カードの情報見てちょっといじるかな、くらいで調整する時間がほとんどないような日程でさ。そのM10でフェアリー対策に《大貂皮鹿/Great Sable Stag》っていう、出た当時は《悪斬の天使/Baneslayer Angel》よりも高かったというカードが出たんだけど、そのカードで俺のエスパービートが詰むんだよね。
――あー、確かにそうですね。
O村:しかも土地がダメランからM10ランドに変わった影響で、デッキで一番強い1ターン目《思考囲い/Thoughtseize》から2ターン目《翻弄する魔道士/Meddling Mage》っていう動きができなくなっちゃって。結果デッキ崩壊して本戦は悲しみを背負った。
――日程もヤバいですね。
O村:あれはヤバかった。その後はアラーラからゼンディカーかな。コーノさんはその頃なに使ってた?
――そのころは始めたばかり位ですね。黒単コントロールから《稲妻/Lightning Bolt》が入ってきたから赤黒コンにシフトして、《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》から《業火のタイタン/Inferno Titan》までみたいなデッキを使ってました。
O村:タイタンのカードパワー凄かったよね。M11のカードパワーは基本セットのそれじゃなかった。バケモンだよ。
――そのころからイニストラードの手前くらいまではあまり見かけなかった印象がありますが。
O村:そう?そのころに今の家に引っ越したんじゃなかったかな?それまではトミタさんが予定が合う時にだけレアトマの宮崎店に行ってたからあんまり会わなかったのかも。そのころのフライデーでは結構色々ヘンなデッキ使ってたな。アラーラ-ゼンディカーのころはインテット……今で言うティムールカラーのビートダウンを使ってた。俺は無理だったんだけど、そのデッキをシェアしたえちごやさんが日本選手権予選抜けて、じゅんぺーには本戦でも使ってもらった。
O村:当時はジャンドと青白で《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が入ったデッキが強かったから、「ジェイスと《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》がデッキに入ってたら最強でしょ!」みたいなコンセプトから生まれた……訳ではなくて、「《広がりゆく海/Spreading Seas》とゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblasterで土地攻めをしたらジャンドに勝てるんじゃない?」っていうところからスタートしたデッキなんだよね。最終的に広がりゆく海はデッキから抜けていったんだけど。
O村:その元のデッキのカードパワーをどんどん上げていって、ジェイス、血編み、《復讐蔦/Vengevine》を呪文でサポート、みたいになっていった。あと、当時の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》入りのナヤでジャンドと対戦した時に《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol 》が強かったんだよね。その流れでそのデッキにもサルカンが入ってて、2ちゃんで「サルカンが日本選手権予選抜けた!」って話題になったのはそのデッキの話。
――えちごやさんのインタビューでも話されていたデッキですね。
O村:そうそう。えちごやさんのインタビューで言ってた話はちょっと違ってて、今話したのが正解。バッパラや《巣の侵略者/Nest Invader》から血編み走らせる、みたいな動きで、最終的には《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》とギャンコマ(《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》)で押し込むかんじのデッキになったな。俺たちはオリジナルデッキだと思って調整してたんだけど、らっしゅ(高橋純也プロ)が同じようなデッキを組んでて、ナベやなかしゅー(中村修平プロ)もそんなデッキ作ってたみたい。それが思い出のデッキ4。
――次は旧ゼンディカー-新ミラディンですね。
O村:その頃は双子レス双子。一応メインサイドに1枚づつ《欠片の双子/Splinter Twin》は入ってたけど、双子で勝つデッキじゃなくて、ジェイス・コスデッキってかんじ。マナ加速からジェイスか《槌のコス/Koth of the Hammer》を出して勝つデッキ。カウブレードが禁止になる直前の日本選手権予選で使ったデッキなんだけど、このデッキはカウブレードに6割くらいの勝率がついてたから「これは勝ったやろ!」と思って会場に行ったらボロスがめっちゃ多くて、「確かに石鍛冶は入ってるけど!」みたいな。
O村:しかもそのデッキ、対カウブレードでは苦手なカードはないはずなのに、ピン挿しの《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》とかに負けてさ!ヘイヘイ君に負けたんだけど、それで1勝足りずに予選抜けられなかった。詐欺師(《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》)とかティム(狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage)とかの細かいクロックで殴るからエリシュ・ノーンに封殺されるんだよね。マナリーク取ってなかったからカウンターもできなかったし。あれは悲しかったなあ……。これが思い出のデッキ5ね。
――その後はあまりオリジナルデッキを使っている印象はないですね。
O村:そうだね。青白デルバー使って、普通のナヤビート使って……ランド15デルバーみたいな面白デッキはいくつか使ってたけど、GP北九州まではオリジナルデッキは使ってなかった。
――イニストラードから新ラヴニカに入ります。
O村:その頃は青白スピリットとかアブザンカラーのトークンとかを使ってたな。《未練ある魂/Lingering Souls》とか5体トークン出すやつとかで……あ、あと日の目をみなかったデッキで、「青黒カウンターラット」っていうのがあるね。黒単信心が出てくる前から《群れネズミ/Pack Rat》が好きでさ、カウンター構えながら相手のアクションに合わせてこっちの動きを変える、ってやつだったんだけど、勝てなくて日の目を見なかったね。《至高の評決/Supreme Verdict》と《拘留の宝球/Detention Sphere》が強すぎてネズミが生き残れなかったり、《血統の切断/Sever the Bloodline》もネズミ殺しだし。
O村:当時は《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》が嫌いだったからビートダウンメインで使ってたな。ナヤビートダウンとか。あとはゾンビ《出産の殻/Birthing Pod》もかなりぽんざ君とも調整してて強かったんだけど、大会で使うことはなかったかな?ラクドスビートが強かったからそれをメタったデッキを意識してたね。
――テーロスに入りますが……。
O村:ずっと黒単信心使ってたね。脳が死んだかのようにずっと使ってた。他のデッキも作ったけど、結局黒単信心青単信心が強すぎてそっちにいっちゃったな。
――青単信心はあそこまで強いとは思いませんでしたね。
O村:2色の神が弱かったからね。結局最初の神のほうが強いじゃん、っていう。後は《エレボスの鞭/Whip of Erebos》とか使ったアブザンリアニかな。あのへんのメタデッキを使ってた。
――アブザンリアニだともうタルキールですね。
O村:《エレボスの鞭/Whip of Erebos》は相当使ってたな。《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》が当時のお気に入りでさ。「ドレッジができる!自分のライブラリーが掘れる!」みたいな。あとはジェスカイを使ってた。《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》のトークン型のやつ。あれは結構使ったな。同じジェスカイでアグロとかミッドレンジっぽいのも使ってた。
――そこから新ゼンディカーです。
O村:そろそろ今のスタンかな。カンパニー時代はずっとカンパニーだったね。ラリーも流行ってたけどあれはあまり使う気にならなかった。地元で使ってる人ほとんどいなかったよね。それから新ゼン-新イニになるとゾンビ使って……現スタンになるのかな。
――いやぁ凄いボリュームでしたね。この40分どうしよう。
O村:まだまだ語り足りないよね!結果残してるデッキ挙げていったけど、結果出してない勝てなかっただらだらクソデッキももっと語りたいよ!
――それはお酒を飲みながら座談会をしましょう。そっちのほうが面白そうです。
O村:それがいいかな。デッキの話は頑張ってまとめて。
――なんだか「歴史あり」というかんじの話でしたね。濃い話でした。
O村:歴史を語りました!大きい大会ではオリジナルデッキで出たい!っていうのがあるんだよね。それが楽しいと思ってるから。
後半へ続く!
大分MTGプレイヤー名鑑、記念すべき第1回のゲストはえちごや(おいちゃん)さんです。
大分唯一のレベル1ジャッジとして、また大分屈指の強豪プレイヤーとして現在の大分MTG界を牽引するえちごやさんの、これまでとこれからをうかがいます!
プレイヤー名:えちごや
マジック歴:20年
好きな色:黒
よく行く店舗:カードプレイス レアルトマト中央店・本店
主なプレイフォーマット:スタンダード
――マジックをはじめたきっかけを教えてください。
えちごや:ホビージャパンっていう雑誌があったじゃない?もともとTRPG目当てでその雑誌を買ってたんだけど、そのなかにMTGの記事があって、それを読んではじめた。あとは『デュエルファイター刃』のせいかな?ちょうど日本ジュニア選手権の決勝を読んで「これ超おもしろそう!」ってなったのもきっかけのひとつだね。
――一番最初に当てたレアカードを覚えていますか?
えちごや:一番記憶に残ってるのはビジョンズのバンチュー(《吸血の教示者/Vampiric Tutor》)かな。それは結局《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》とトレードされてしまったけどね。俺が価値を知らなかったもんだから。その前にスターターを買った気もするけどそこまで覚えてないなー。
――FNMに参加しだしたのはいつごろですか?
えちごや:始めたころはFNMがなくて、レアトマ宮崎店がFNMを始めてから参加するようになったはず。それか、名古屋にいた時期がオンスロート期なんだけど、そのころに地元の大会でエンチャントレスを使ってた記憶もあるかな。
――ということは、初期に使っていたデッキはエンチャントレス?
えちごや:そうだね。オデッセイ-オンスロート期はサイカトグやエンチャントレスを使ってた。でも初期のデッキはもっと前のビジョンズのころで、ダリチュー(《暗黒の儀式/Dark Ritual》)でヒッピー(《惑乱の死霊/Hypnotic Specter 》)を出すデッキ。黒単ね。
――そのころはどうやって遊んでいたんですか?
えちごや:その頃は三原(三原槙仁プロ)と遊んでた!それから「ねこみみ」さんっていうイベント屋さん的な人がいて、その人がMTGの大会を開催してくれてた。
――それは個人主催で?
えちごや:そうそう。「ポストホビー」さんっていう店に協賛してもらって場所を貸りたり「自由館」っていうお店で大会を開いたりしてくれてたのが「ねこみみ」さん。
――その後FNMに出るようになって、エンチャントレスやサイカトグを使い出した、と。
えちごや:たしかそうだったと思う。それがFNMだったかどうかははっきり覚えてないんだけど。
――競技大会にも出るようになったのはいつごろでしたか?
えちごや:高校を卒業してから。名古屋にいたころに日本選手権予選に出だしたのが最初だと思う。15年前かな?さっき言ったオデッセイ-オンスロート期で激動サイカの時代。たしか6-2のオポ落ちで予選抜けられなかった。
――PTやGPにも参加されていますが、一番よかった成績は?
えちごや:PTだとこの間出たときのPTミルウォーキーの9-7。ドラフトが2-4でスタンが7-3だった。GPは成績がパッとしないのよね。二日目には残るけど二日目の成績はそんなになーみたいな。
――20年間MTGをやっていて、休息期間はありましたか?
えつごや:ちょこちょこあった。高校のときに一年くらいやってなかったり、社会人になって熊本に住んでるときに物理的にできない時期が一年くらいあったね。だいたい仕事のせい。それ以外はずっと続けてるなあ。
――一番印象に残っている対戦やデッキを教えてください。
えちごや:ぱっと浮かぶのはPT名古屋のPTQ。フォーマットはエクステンデッドで、ヴァラクートや石鍛冶が使えた最後のエクステンデッドのころ。ヴァラクートがトップメタで次いで赤単がいた時期に、オリジナルの白黒12Knightっていう電波デッキを組んで優勝した!
――それは凄いですね。
えちごや:それで初めてPTに参加したんだけど、初のPTが国内だったからタダで海外旅行できんやないけ!っていう。
――その頃と比べて、最近のデッキ選択は環境ごとに勝てるデッキを使っている印象ですが、使っていて楽しいデッキタイプは?
えちごや:最近はビートばっかりだけど、回してて楽しいのはアドを超取るデッキ!アドを取るデッキ大好き!《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》が大好きだった!カード引くの大好き、一対二交換大好き!
――その割に好きな色は「黒」なんですね。あまりアドをとるイメージの色ではないですが、黒を好きな理由は?
えちごや:始めたときから使い続けてたっていうのもあるかな。アドをとるのも好きだけど、「俺も痛いがお前のほうが痛い」みたいなのも好きなんだよね。スモポ(《小悪疫/Smallpox》)撃った時に相手にはクリーチャーがいてこっちにはトロウケア(《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》)がある、みたいな。あとはニゲーター(《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》)が好きなんだよねー。
――そんな中で思い出深いデッキは、やはりさっきの12Knight?
えちごや:唯一オリジナルで組んで結果を残したデッキがそれで、シェアしたデッキの中では日本選手権予選で使った4色続唱が思い出深いね。O村くんとじゅんぺい君が共同で作ったデッキで、これで日本選手権予選を抜けた。ワールドウェイクの頃だから7、8年前かな。
――どんなデッキだったんですか?
えちごや:ワールドウェイクの上陸でアンタップするクリーチャー(《潮力の精霊/Tideforce Elemental》)を軸にしたデッキなんだけど、サイドボードにおしゃれ枠でサルカン(《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol 》)が一枚入ってて、結構活躍したのね。で、そのデッキが公表されたときに2ちゃんねるで「おい、サルカンがベスト8に入ったぞ!」って話題になったのが印象に残ってる。
――結構電波デッキも好きですよね。
えちごや:そうだね。アド取るデッキと電波デッキが好きだなー。
――えちごやさんの歴史についてはこれくらいにして、ジャッジとしてのお話をうかがっていきます。大分唯一のレベル1ジャッジであるえちごやさんですが、そもそもジャッジ資格を取った理由は?
えちごや:誰も取らないからだよ!ジャッジ資格を取ることで大分で大会を開けたりお店に貢献できるから、何人かに「ジャッジ取らない?」っていう話をしたんだけど、みんな取る取る言うだけで誰も取らないから、やむなく俺が取ったの!
――実際のところ、えちごやさんがジャッジ資格を取ることで大分のMTG環境は動き出したと思います。
えちごや:動いてくれてよかったよ……。これで何も発展しなかったら俺何のためにジャッジ資格取ったの、ってなっちゃうからね。取り損じゃん、っていう。
――とは言いながらジャッジ資格自体に興味のある人はいるかと思うので、どういう流れで取ったかを詳しく教えていただけますか?
えちごや:レベル2ジャッジに二人知り合いがいるんだけど、そのうちの一人、宮崎の和田さんに相談して流れを教えてもらった。最初は「ネットにジャッジ用テストの練習問題があるから、それである程度の得点を取れるようになってね」って言われて、何回かその問題を解いて目標点は取れるようになった。そのあとにネットで本番のテストがあって、それで目標点がとれたら次は筆記試験。
――筆記試験のタイミングは決まっているんですか?
えちごや:和田さんが問題を作ってくれて、それを和田さんの目の前で解くかんじ。レベル2のジャッジがいないと筆記試験はできないんじゃなかったかな。そのあとに何回かカジュアルな店舗大会のジャッジをして、実地試験として和田さんと一緒に競技大会のジャッジをやった。
――そのあとにさらに試験が?
えちごや:実地試験のあとにもう一回筆記試験。もちろん筆記試験はある程度の点数を残さないと駄目。そのあとが面接試験。人間性を見ましょう、っていうやつ。
――よく受かりましたね!(煽り)
えちごや:俺もよく受かったと思う!面接が一番不安だった!
――面接官は誰になるんですか?
えちごや:それも和田さん。レベル2ジャッジとの一対一の面接になるね。そこで受かれば晴れてレベル1ジャッジ、と。
――……やっぱり大変ですね。取る気にはなれそうにないです。
えちごや:実際就職試験みたいなもんだよね。でも、ジャッジ資格取ったらルールに詳しくなるから、マジックは絶対に上手くなるよ。細かいミスが格段に減る。俺の場合は長年マジックやってるから、ってことである程度の信頼があったのも大きいと思うけど。
――現在のジャッジとしての活動について聞かせてください。
えちごや:PPTQのジャッジ手伝いだったり、GPTのジャッジやったり、店舗大会でジャッジとプレイヤーを兼任したり、かな。今後はGPのジャッジにも応募したいと思ってる。
――プレイヤーとの兼任は大変かと思いますが、今後とも頑張っていただきたいです。ここからはTwitterでの質問を聞いていきます。
・「一番好きなカードとその理由は?」
えちごや:やっぱり《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》だね。始めた頃に使ってたのもあるし、1ターン目に5/5トランプルを召喚するのが当時は気持ちよかった。4回殴れば勝ちだからね!それを赤単相手にやったときの気持ちよさね!当時はポンザレッドがメジャーなデッキだったんだけど、《ショック/Shock》撃たれたから「土地2枚サクるわ!」ってやってそのまま4ターンで殴りきったこともあるよ。
・「クリーチャーから嫁を選ぶなら?ただし《Little Girl》を除く」
えちごや:これさあ!どうしたって《Little Girl》になるじゃん!一択じゃん!
――質問した人もわかってるな、っていうかんじですね。
えちごや:しかたなく、っていうのもアレなんだけど、オリジンのチャンドラ(《カラデシュの火、チャンドラ/Chandra, Fire of Kaladesh 》)の表面だね。ロリチャンドラ。《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》と悩んだけどそっちで。
・「プロ何年目ですか?」
――……プロじゃないですよね?
えちごや:プロじゃないね。プロポイントをもらった事はあるけどシルバープロにすらなったことはないから。最初にプロポイントをもらったのはGP北九州で二日目に残ったときじゃなかったかな。10年前くらい。あの当時は二日目に残ったらプロポイントもらえたんだよね。でもプロかって言われたらプロじゃない。
――その割には……。
えちごや:みんなが俺のことをプロ扱いするんだよね!誰か止めてくれないかなホントに!
・「生涯獲得賞金額は?」
えちごや:そんなにもらってないよ?
――確かにマネーフィニッシュをしている印象は薄いですね。
えちごや:賞金っていう意味では4万くらいしかもらってないね。そのほかのBOXとかはかなりもらってるけど。あと旅費のサポートとか。
――賞品でプライズやBOXは沢山もらっているイメージです。
えちごや:PPTQのベスト8とかでパックはかなりもらうよね。ここ数年は自分で買ったBOXじゃなくて賞品のパックでカード集めてる。
・「数ある遠征メシの中で最も心に響いたものは何ですか?」
えちごや:これすごく悩む。
――マズかったっていう意味でもいいですよ。
えちごや:あー、マズかったっていう意味では、GP香港に行ったときにコンビニで買ったタマゴサンド。なにがマズかったって、食ったら「ガリッ!」って音がするんだよ!香港のサンドイッチは「ガリッ!」て音がするから!(個人の感想です)
――一応美味しかったものの話もお願いします。
えちごや:美味しくて感動したのは、GP神戸のときに「いいもの食べよう!」と思って二万円のステーキセットを食べたんだけど、そのときに出たフォアグラがすげーうまかった!レバーとかと同じ食感なんだけど、舌の上でトローッととろけるのよ!噛まなくていいっていう。他の美味しかったものの話もしようか!?
――もっと知りたい人は本人に聞いていただくということで。
えちごや:とりあえず小倉のかしわうどんは食え!めっちゃコスパがよくて美味い!
・「パチスロの収益はどれくらいですか?」
――マイナスでしょ?
えちごや:プラスだよ!ここ10年くらいはプラス!だいたいはトントンかちょい浮きくらいで終わるね。今年は結構勝ってる。
――最大浮きはどれくらいですか?
えちごや:年だったら20くらいかな。マイナスも20くらい。一日だと最大プラスが23でマイナスが11ってところ。最大負けの台はアイマスね!あれクソ台だわ!
――プラスになった分は何に使ってますか?
えちごや:旅費に交通費にカード代……たいていマジック関係に消えてくね。
・「ロードセクター出てくるの早過ぎだと思うんですがどう思いますか?」
――そもそもロードセクターってなんですか?
えちごや:仮面ライダーブラックにでてきたバイクの名前!まず最初に(しばらくえちごや氏による仮面ライダーブラックのバイクトークが続きましたが割愛します)。
――結論としては……?
えちごや:ちょっと早いと思うけどおもちゃ会社の戦略もあるからしかたないかな!
・「えちご屋(仮名)の進捗はどうなんですか?」「カードショップはできるのかできないのか」
――これは気にしている人がかなりいると思うので、できるだけ詳細にお話をうかがいたいですね。
えちごや:とりあえずは今の仕事と引越しがひと段落してから、だね。今はまだ色々あって動けない状態。
――開店のめどは立っているんですか?
えちごや:できれば年内には。やるなら個人経営か、誰かに経営を任せて店員をやりたい。
――形としてはカードショップになるんですか?それともプレイスペース?
えちごや:メインはプレイスペースにしたくて、できればボードゲームやTRPGも置きたい。というか俺が遊びたいことをしたい!
――それは自分が遊べない流れなのでは……?
えちごや:だよねー。あとは軽食もできればやりたいな。生活もあるから利益が出ることをちゃんとやりたい。
――具体的にいつごろから動き出せそうですか?
えちごや:いろいろと一区切りできるのが7月中旬で、そこから一ヶ月くらいは休みたいと思ってる。高校卒業してから働きづめだったからニート生活したいんだよね。9月になってから動き出すと思う。
――みんな楽しみにしているかと思います。頑張ってください。Twitterの質問はここまでになります。
――今後の目標をジャッジとプレイヤー両方についてお聞きします。ジャッジとしての目標は?
えちごや:レベル2はやっぱり欲しいよね。具体的にどれくらいかかるかがわかってないんだけど、できれば1、2年で取りたい。そのためにはジャッジをもっと頑張らないといけなくて、プレイヤーとしての両立が厳しいかな、と思ってる。
――えちごやさん一人でPPTQが開けるようになれば、大分の環境もさらに活性化するかと思います。
えちごや:盛り上げるだけ盛り上げて「あとは任せた!」って投げるけどね。
――そういう意味でも、もっと若い人たちにジャッジ資格に興味を持ってもらいたいですよね。
えちごや:俺がレベル2を取ることでレベル1ジャッジを認定できるからね。
――次にプレイヤーとしての目標を聞かせてください。
えちごや:なにかひとつくらいはタイトル取りたいよね!
――無冠の帝王というか、PPTQはよく抜けているイメージですが、大きなタイトルは?となると出てこないですよね。
えちごや:そうそう、そんなかんじ。PT優勝が大きな目標だけど、GPベスト8くらいには入っておきたいな。
――最後に、次回のインタビューを聞きたい人を指名してください。
えちごや:O村君で!
――ありがとうございました!
編集後記
第1回大分MTGプレイヤー名鑑、いかがだったでしょうか。なかなかに濃い話が聞けたのではないかと思います。えちごやさんのこれからの活動が、今後の大分MTGの活性化に繋がることを願うばかりです。
次回予告
第2回大分MTGプレイヤー名鑑のゲストはO村さん!
中級者の壁として今なお多くのプレイヤーの前に立ちはだかり続けるO村さんの歴史に迫ります!
大分唯一のレベル1ジャッジとして、また大分屈指の強豪プレイヤーとして現在の大分MTG界を牽引するえちごやさんの、これまでとこれからをうかがいます!
プレイヤー名:えちごや
マジック歴:20年
好きな色:黒
よく行く店舗:カードプレイス レアルトマト中央店・本店
主なプレイフォーマット:スタンダード
――マジックをはじめたきっかけを教えてください。
えちごや:ホビージャパンっていう雑誌があったじゃない?もともとTRPG目当てでその雑誌を買ってたんだけど、そのなかにMTGの記事があって、それを読んではじめた。あとは『デュエルファイター刃』のせいかな?ちょうど日本ジュニア選手権の決勝を読んで「これ超おもしろそう!」ってなったのもきっかけのひとつだね。
――一番最初に当てたレアカードを覚えていますか?
えちごや:一番記憶に残ってるのはビジョンズのバンチュー(《吸血の教示者/Vampiric Tutor》)かな。それは結局《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》とトレードされてしまったけどね。俺が価値を知らなかったもんだから。その前にスターターを買った気もするけどそこまで覚えてないなー。
――FNMに参加しだしたのはいつごろですか?
えちごや:始めたころはFNMがなくて、レアトマ宮崎店がFNMを始めてから参加するようになったはず。それか、名古屋にいた時期がオンスロート期なんだけど、そのころに地元の大会でエンチャントレスを使ってた記憶もあるかな。
――ということは、初期に使っていたデッキはエンチャントレス?
えちごや:そうだね。オデッセイ-オンスロート期はサイカトグやエンチャントレスを使ってた。でも初期のデッキはもっと前のビジョンズのころで、ダリチュー(《暗黒の儀式/Dark Ritual》)でヒッピー(《惑乱の死霊/Hypnotic Specter 》)を出すデッキ。黒単ね。
――そのころはどうやって遊んでいたんですか?
えちごや:その頃は三原(三原槙仁プロ)と遊んでた!それから「ねこみみ」さんっていうイベント屋さん的な人がいて、その人がMTGの大会を開催してくれてた。
――それは個人主催で?
えちごや:そうそう。「ポストホビー」さんっていう店に協賛してもらって場所を貸りたり「自由館」っていうお店で大会を開いたりしてくれてたのが「ねこみみ」さん。
――その後FNMに出るようになって、エンチャントレスやサイカトグを使い出した、と。
えちごや:たしかそうだったと思う。それがFNMだったかどうかははっきり覚えてないんだけど。
――競技大会にも出るようになったのはいつごろでしたか?
えちごや:高校を卒業してから。名古屋にいたころに日本選手権予選に出だしたのが最初だと思う。15年前かな?さっき言ったオデッセイ-オンスロート期で激動サイカの時代。たしか6-2のオポ落ちで予選抜けられなかった。
――PTやGPにも参加されていますが、一番よかった成績は?
えちごや:PTだとこの間出たときのPTミルウォーキーの9-7。ドラフトが2-4でスタンが7-3だった。GPは成績がパッとしないのよね。二日目には残るけど二日目の成績はそんなになーみたいな。
――20年間MTGをやっていて、休息期間はありましたか?
えつごや:ちょこちょこあった。高校のときに一年くらいやってなかったり、社会人になって熊本に住んでるときに物理的にできない時期が一年くらいあったね。だいたい仕事のせい。それ以外はずっと続けてるなあ。
――一番印象に残っている対戦やデッキを教えてください。
えちごや:ぱっと浮かぶのはPT名古屋のPTQ。フォーマットはエクステンデッドで、ヴァラクートや石鍛冶が使えた最後のエクステンデッドのころ。ヴァラクートがトップメタで次いで赤単がいた時期に、オリジナルの白黒12Knightっていう電波デッキを組んで優勝した!
――それは凄いですね。
えちごや:それで初めてPTに参加したんだけど、初のPTが国内だったからタダで海外旅行できんやないけ!っていう。
――その頃と比べて、最近のデッキ選択は環境ごとに勝てるデッキを使っている印象ですが、使っていて楽しいデッキタイプは?
えちごや:最近はビートばっかりだけど、回してて楽しいのはアドを超取るデッキ!アドを取るデッキ大好き!《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》が大好きだった!カード引くの大好き、一対二交換大好き!
――その割に好きな色は「黒」なんですね。あまりアドをとるイメージの色ではないですが、黒を好きな理由は?
えちごや:始めたときから使い続けてたっていうのもあるかな。アドをとるのも好きだけど、「俺も痛いがお前のほうが痛い」みたいなのも好きなんだよね。スモポ(《小悪疫/Smallpox》)撃った時に相手にはクリーチャーがいてこっちにはトロウケア(《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》)がある、みたいな。あとはニゲーター(《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》)が好きなんだよねー。
――そんな中で思い出深いデッキは、やはりさっきの12Knight?
えちごや:唯一オリジナルで組んで結果を残したデッキがそれで、シェアしたデッキの中では日本選手権予選で使った4色続唱が思い出深いね。O村くんとじゅんぺい君が共同で作ったデッキで、これで日本選手権予選を抜けた。ワールドウェイクの頃だから7、8年前かな。
――どんなデッキだったんですか?
えちごや:ワールドウェイクの上陸でアンタップするクリーチャー(《潮力の精霊/Tideforce Elemental》)を軸にしたデッキなんだけど、サイドボードにおしゃれ枠でサルカン(《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol 》)が一枚入ってて、結構活躍したのね。で、そのデッキが公表されたときに2ちゃんねるで「おい、サルカンがベスト8に入ったぞ!」って話題になったのが印象に残ってる。
――結構電波デッキも好きですよね。
えちごや:そうだね。アド取るデッキと電波デッキが好きだなー。
――えちごやさんの歴史についてはこれくらいにして、ジャッジとしてのお話をうかがっていきます。大分唯一のレベル1ジャッジであるえちごやさんですが、そもそもジャッジ資格を取った理由は?
えちごや:誰も取らないからだよ!ジャッジ資格を取ることで大分で大会を開けたりお店に貢献できるから、何人かに「ジャッジ取らない?」っていう話をしたんだけど、みんな取る取る言うだけで誰も取らないから、やむなく俺が取ったの!
――実際のところ、えちごやさんがジャッジ資格を取ることで大分のMTG環境は動き出したと思います。
えちごや:動いてくれてよかったよ……。これで何も発展しなかったら俺何のためにジャッジ資格取ったの、ってなっちゃうからね。取り損じゃん、っていう。
――とは言いながらジャッジ資格自体に興味のある人はいるかと思うので、どういう流れで取ったかを詳しく教えていただけますか?
えちごや:レベル2ジャッジに二人知り合いがいるんだけど、そのうちの一人、宮崎の和田さんに相談して流れを教えてもらった。最初は「ネットにジャッジ用テストの練習問題があるから、それである程度の得点を取れるようになってね」って言われて、何回かその問題を解いて目標点は取れるようになった。そのあとにネットで本番のテストがあって、それで目標点がとれたら次は筆記試験。
――筆記試験のタイミングは決まっているんですか?
えちごや:和田さんが問題を作ってくれて、それを和田さんの目の前で解くかんじ。レベル2のジャッジがいないと筆記試験はできないんじゃなかったかな。そのあとに何回かカジュアルな店舗大会のジャッジをして、実地試験として和田さんと一緒に競技大会のジャッジをやった。
――そのあとにさらに試験が?
えちごや:実地試験のあとにもう一回筆記試験。もちろん筆記試験はある程度の点数を残さないと駄目。そのあとが面接試験。人間性を見ましょう、っていうやつ。
――よく受かりましたね!(煽り)
えちごや:俺もよく受かったと思う!面接が一番不安だった!
――面接官は誰になるんですか?
えちごや:それも和田さん。レベル2ジャッジとの一対一の面接になるね。そこで受かれば晴れてレベル1ジャッジ、と。
――……やっぱり大変ですね。取る気にはなれそうにないです。
えちごや:実際就職試験みたいなもんだよね。でも、ジャッジ資格取ったらルールに詳しくなるから、マジックは絶対に上手くなるよ。細かいミスが格段に減る。俺の場合は長年マジックやってるから、ってことである程度の信頼があったのも大きいと思うけど。
――現在のジャッジとしての活動について聞かせてください。
えちごや:PPTQのジャッジ手伝いだったり、GPTのジャッジやったり、店舗大会でジャッジとプレイヤーを兼任したり、かな。今後はGPのジャッジにも応募したいと思ってる。
――プレイヤーとの兼任は大変かと思いますが、今後とも頑張っていただきたいです。ここからはTwitterでの質問を聞いていきます。
・「一番好きなカードとその理由は?」
えちごや:やっぱり《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》だね。始めた頃に使ってたのもあるし、1ターン目に5/5トランプルを召喚するのが当時は気持ちよかった。4回殴れば勝ちだからね!それを赤単相手にやったときの気持ちよさね!当時はポンザレッドがメジャーなデッキだったんだけど、《ショック/Shock》撃たれたから「土地2枚サクるわ!」ってやってそのまま4ターンで殴りきったこともあるよ。
・「クリーチャーから嫁を選ぶなら?ただし《Little Girl》を除く」
えちごや:これさあ!どうしたって《Little Girl》になるじゃん!一択じゃん!
――質問した人もわかってるな、っていうかんじですね。
えちごや:しかたなく、っていうのもアレなんだけど、オリジンのチャンドラ(《カラデシュの火、チャンドラ/Chandra, Fire of Kaladesh 》)の表面だね。ロリチャンドラ。《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》と悩んだけどそっちで。
・「プロ何年目ですか?」
――……プロじゃないですよね?
えちごや:プロじゃないね。プロポイントをもらった事はあるけどシルバープロにすらなったことはないから。最初にプロポイントをもらったのはGP北九州で二日目に残ったときじゃなかったかな。10年前くらい。あの当時は二日目に残ったらプロポイントもらえたんだよね。でもプロかって言われたらプロじゃない。
――その割には……。
えちごや:みんなが俺のことをプロ扱いするんだよね!誰か止めてくれないかなホントに!
・「生涯獲得賞金額は?」
えちごや:そんなにもらってないよ?
――確かにマネーフィニッシュをしている印象は薄いですね。
えちごや:賞金っていう意味では4万くらいしかもらってないね。そのほかのBOXとかはかなりもらってるけど。あと旅費のサポートとか。
――賞品でプライズやBOXは沢山もらっているイメージです。
えちごや:PPTQのベスト8とかでパックはかなりもらうよね。ここ数年は自分で買ったBOXじゃなくて賞品のパックでカード集めてる。
・「数ある遠征メシの中で最も心に響いたものは何ですか?」
えちごや:これすごく悩む。
――マズかったっていう意味でもいいですよ。
えちごや:あー、マズかったっていう意味では、GP香港に行ったときにコンビニで買ったタマゴサンド。なにがマズかったって、食ったら「ガリッ!」って音がするんだよ!香港のサンドイッチは「ガリッ!」て音がするから!(個人の感想です)
――一応美味しかったものの話もお願いします。
えちごや:美味しくて感動したのは、GP神戸のときに「いいもの食べよう!」と思って二万円のステーキセットを食べたんだけど、そのときに出たフォアグラがすげーうまかった!レバーとかと同じ食感なんだけど、舌の上でトローッととろけるのよ!噛まなくていいっていう。他の美味しかったものの話もしようか!?
――もっと知りたい人は本人に聞いていただくということで。
えちごや:とりあえず小倉のかしわうどんは食え!めっちゃコスパがよくて美味い!
・「パチスロの収益はどれくらいですか?」
――マイナスでしょ?
えちごや:プラスだよ!ここ10年くらいはプラス!だいたいはトントンかちょい浮きくらいで終わるね。今年は結構勝ってる。
――最大浮きはどれくらいですか?
えちごや:年だったら20くらいかな。マイナスも20くらい。一日だと最大プラスが23でマイナスが11ってところ。最大負けの台はアイマスね!あれクソ台だわ!
――プラスになった分は何に使ってますか?
えちごや:旅費に交通費にカード代……たいていマジック関係に消えてくね。
・「ロードセクター出てくるの早過ぎだと思うんですがどう思いますか?」
――そもそもロードセクターってなんですか?
えちごや:仮面ライダーブラックにでてきたバイクの名前!まず最初に(しばらくえちごや氏による仮面ライダーブラックのバイクトークが続きましたが割愛します)。
――結論としては……?
えちごや:ちょっと早いと思うけどおもちゃ会社の戦略もあるからしかたないかな!
・「えちご屋(仮名)の進捗はどうなんですか?」「カードショップはできるのかできないのか」
――これは気にしている人がかなりいると思うので、できるだけ詳細にお話をうかがいたいですね。
えちごや:とりあえずは今の仕事と引越しがひと段落してから、だね。今はまだ色々あって動けない状態。
――開店のめどは立っているんですか?
えちごや:できれば年内には。やるなら個人経営か、誰かに経営を任せて店員をやりたい。
――形としてはカードショップになるんですか?それともプレイスペース?
えちごや:メインはプレイスペースにしたくて、できればボードゲームやTRPGも置きたい。というか俺が遊びたいことをしたい!
――それは自分が遊べない流れなのでは……?
えちごや:だよねー。あとは軽食もできればやりたいな。生活もあるから利益が出ることをちゃんとやりたい。
――具体的にいつごろから動き出せそうですか?
えちごや:いろいろと一区切りできるのが7月中旬で、そこから一ヶ月くらいは休みたいと思ってる。高校卒業してから働きづめだったからニート生活したいんだよね。9月になってから動き出すと思う。
――みんな楽しみにしているかと思います。頑張ってください。Twitterの質問はここまでになります。
――今後の目標をジャッジとプレイヤー両方についてお聞きします。ジャッジとしての目標は?
えちごや:レベル2はやっぱり欲しいよね。具体的にどれくらいかかるかがわかってないんだけど、できれば1、2年で取りたい。そのためにはジャッジをもっと頑張らないといけなくて、プレイヤーとしての両立が厳しいかな、と思ってる。
――えちごやさん一人でPPTQが開けるようになれば、大分の環境もさらに活性化するかと思います。
えちごや:盛り上げるだけ盛り上げて「あとは任せた!」って投げるけどね。
――そういう意味でも、もっと若い人たちにジャッジ資格に興味を持ってもらいたいですよね。
えちごや:俺がレベル2を取ることでレベル1ジャッジを認定できるからね。
――次にプレイヤーとしての目標を聞かせてください。
えちごや:なにかひとつくらいはタイトル取りたいよね!
――無冠の帝王というか、PPTQはよく抜けているイメージですが、大きなタイトルは?となると出てこないですよね。
えちごや:そうそう、そんなかんじ。PT優勝が大きな目標だけど、GPベスト8くらいには入っておきたいな。
――最後に、次回のインタビューを聞きたい人を指名してください。
えちごや:O村君で!
――ありがとうございました!
編集後記
第1回大分MTGプレイヤー名鑑、いかがだったでしょうか。なかなかに濃い話が聞けたのではないかと思います。えちごやさんのこれからの活動が、今後の大分MTGの活性化に繋がることを願うばかりです。
次回予告
第2回大分MTGプレイヤー名鑑のゲストはO村さん!
中級者の壁として今なお多くのプレイヤーの前に立ちはだかり続けるO村さんの歴史に迫ります!
大分MTGプレイヤー名鑑 第0回 ゲスト:コーノ
2017年5月26日 大分MTGプレイヤー名鑑 コメント (2)大分MTGプレイヤー名鑑とは?:http://automaticnoise.diarynote.jp/201705262215192755/
プレイヤー名:コーノ
MTG暦:6年
好きな色:黒
よく行く店舗:レアルトマト本店
主なプレイフォーマット:レガシー 運営
――マジックをはじめたきっかけを教えてください。
コーノ:ニコニコ動画のシャドーボックス製作動画(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2469032)をみたことですね。「シャドーボックスを自分でもやってみたい!」と思って、近所のリサイクルショップにカードの詰め合わせを買いに行ったんです。そこから「せっかくカード集めたし遊んでみるか」となって、以前マジックをやっていた弟に教わりながらプレイしはじめました。
――大会に参加するようになったのはいつごろですか?
コーノ:ゼンディカーが発売されて少したってからでした。《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》や《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》なんかが入った黒単を使っていましたね。当時はジャンド全盛期で、慣れていないこともあって負け続けでした。
――黒が好きとのことですが。
コーノ:ボードコンというか除去コンできるデッキが好きなので、スタンダードでは環境に合わせて黒に他の色を組み合わせることが多いですね。デッキを組むときはピン除去8枚、全体除去4枚を選ぶことからスタートしています。
――レガシーをメインフォーマットに挙げていますが、スタンダードからレガシーに移行したきっかけはなんでしたか?
コーノ:これというきっかけがあったわけではなく、スタンダードのメタを追ったりローテーションに対応したりする体力がなくなってしまったんですよね。とはいえ、完全にスタンダードから離れてしまうと新規のプレイヤーさんと交流できなくなるので、FNMに出られる程度のデッキは用意することにしています。
――コーノさんにとってのレガシーの魅力は?
コーノ:メタの動きが比較的ゆっくりなことと、どんなデッキでもメタにあわせて組めばなんとか勝てることですかね。メインデッキはずっと赤単バーンを使っていますが、時おり勝てているのはレガシーゆえだと思っています。
――バーンを使っているときは人を殺しそうな目をしているそうですが。
コーノ:あれはなんなんですかね!?(笑) 本人は必死に足し算と引き算をやってるだけのつもりなんですが、横から見ていると目つきが相当ヤバいらしい(笑)
――スタン以外のフォーマットといえば、Pauperの大会も主催されていましたよね。
コーノ:はい。RPG杯という大会を2013年から2017年まで運営していました。リアルPauperというニッチもいいところの大会だったんですが、ありがたいことにいろんな人に参加していただきました。小規模ながら大会運営をしたのもいい経験でしたね。
――今は大分レガシーの主催代行もしていますね。主なプレイフォーマットにも「運営」を挙げています。
コーノ:基本的にプレイヤーは、大会に出るからには勝ちたいし楽しみたいと思うんです。ただ、そこに運営がからむとどうしてもそれが足かせになってしまうんですよね。それなら自分ができる範囲だけでも運営をやっていこうと。たいていはグダグダした進行になってしまって申し訳ないんですが。
――ここからはTwitterで募集した質問をうかがっていきます。「最も思い出深い勝利をした試合はなんですか?」
コーノ:中津レガシーで初優勝したときの決勝ですね。それまでに3回決勝没を経験していたので、勝てたときは本当に嬉しかったです。参加人数30人超えの大会で優勝できたことも自信につながりました。
――「思い入れのあるデッキについて教えてください」
コーノ:やっぱりレガシーの赤単バーンですね。これ以外もいろんなレガシーのデッキを借りて使ってきましたが、いまだにバーンよりも楽しいデッキにはめぐり会えていません。
――「印象深い/思い出に残っているカードについて教えてください」
コーノ:一枚だけ挙げるなら《聖句札の死者/Phylactery Lich》です。3マナ5/5条件付き破壊不能、と大会に出はじめたころの自分の心をわしづかみにしたカードですね。当時は《ダークスティールの斧/Darksteel Axe》に聖句カウンターを乗せてドヤ顔してたら《天界の粛清/Celestial Purge》が飛んでくる、までがテンプレートでした。
――「尊敬するプレイヤーは誰ですか?(複数も可)また、尊敬してる理由を教えてください」
コーノ:複数だと絞りきれないので一人だけ。浅原晃プロですね。プレイヤー、ビルダーとしてはもちろんですが、文才と発想力がすさまじい方だと思っています。あの文才には憧れますし尊敬しますね。
――「自分はプレイヤータイプでいうとどれに当たると思いますか?(ジョニー・ティミー・スパイクなど)」
コーノ:ティミーですかね?
――「いままでで一番琴線に触れた煽りワードは?」
コーノ:琴線に触れたというか一番あったまったのは『解決策無いなら投了したほうがいいんじゃない?』ですね。誰から言われたかは言いませんが(笑)
――「コーノさんといえばバーンで焼肉プレイマットですが、一番好きな焼肉とタレの種類を教えてください」
コーノ:ハラミがすきです。おなじホルモンでも内臓系はちょっと苦手ですね。タレは父方の田舎に帰ったときに置いてあったニラとニンニクがたくさん入ったやつが美味しかったです。
――「一番好きな二次キャラは?」
コーノ:一人だけ挙げるなら江迎怒江(めだかボックス)ですね。ヤンデレは正直苦手なんですが、江迎怒江はビジュアルからキャラからエピソードからなにもかもが好きです。
――「好きな男性のタイプは?」
コーノ:"シック"ニック・モンド。
――「MTG小話をひとつ」
コーノ:うちの弟が一回だけ地元のFNMに参加したときに、事前に電話で「俺とは他人のふりをしろ!」と念押ししてから同じFNMに参加しました。
――「MTGでの現在の目標を教えてください」
コーノ:健康を保ってコンスタントに大会に出続けることです。大会でいい結果を残したいという気持ちもありますが、それも健康あってのことなので。
――そろそろインタビューも終わりになります。次のインタビューを聞きたいプレイヤーを指名していただいていいですか?
コーノ:「えちごや(おいちゃん)」さんでお願いします。第1回はこの人しかありえないと思います。
――ありがとうございました!
編集後記
偽造インタビュー疲れました。一応募集した質問には全て何らかの形で答えているはず。今回は偽造なので内容が堅めで面白みに欠けますが、次からはちゃんとしたインタビューになります。
次回予告
記念すべき第1回大分MTGプレイヤー名鑑のゲストはえちごや(おいちゃん)さん!
大分唯一のレベル1ジャッジにして大分屈指の強豪プレイヤーの歴史に迫ります!
プレイヤー名:コーノ
MTG暦:6年
好きな色:黒
よく行く店舗:レアルトマト本店
主なプレイフォーマット:レガシー 運営
――マジックをはじめたきっかけを教えてください。
コーノ:ニコニコ動画のシャドーボックス製作動画(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2469032)をみたことですね。「シャドーボックスを自分でもやってみたい!」と思って、近所のリサイクルショップにカードの詰め合わせを買いに行ったんです。そこから「せっかくカード集めたし遊んでみるか」となって、以前マジックをやっていた弟に教わりながらプレイしはじめました。
――大会に参加するようになったのはいつごろですか?
コーノ:ゼンディカーが発売されて少したってからでした。《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》や《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》なんかが入った黒単を使っていましたね。当時はジャンド全盛期で、慣れていないこともあって負け続けでした。
――黒が好きとのことですが。
コーノ:ボードコンというか除去コンできるデッキが好きなので、スタンダードでは環境に合わせて黒に他の色を組み合わせることが多いですね。デッキを組むときはピン除去8枚、全体除去4枚を選ぶことからスタートしています。
――レガシーをメインフォーマットに挙げていますが、スタンダードからレガシーに移行したきっかけはなんでしたか?
コーノ:これというきっかけがあったわけではなく、スタンダードのメタを追ったりローテーションに対応したりする体力がなくなってしまったんですよね。とはいえ、完全にスタンダードから離れてしまうと新規のプレイヤーさんと交流できなくなるので、FNMに出られる程度のデッキは用意することにしています。
――コーノさんにとってのレガシーの魅力は?
コーノ:メタの動きが比較的ゆっくりなことと、どんなデッキでもメタにあわせて組めばなんとか勝てることですかね。メインデッキはずっと赤単バーンを使っていますが、時おり勝てているのはレガシーゆえだと思っています。
――バーンを使っているときは人を殺しそうな目をしているそうですが。
コーノ:あれはなんなんですかね!?(笑) 本人は必死に足し算と引き算をやってるだけのつもりなんですが、横から見ていると目つきが相当ヤバいらしい(笑)
――スタン以外のフォーマットといえば、Pauperの大会も主催されていましたよね。
コーノ:はい。RPG杯という大会を2013年から2017年まで運営していました。リアルPauperというニッチもいいところの大会だったんですが、ありがたいことにいろんな人に参加していただきました。小規模ながら大会運営をしたのもいい経験でしたね。
――今は大分レガシーの主催代行もしていますね。主なプレイフォーマットにも「運営」を挙げています。
コーノ:基本的にプレイヤーは、大会に出るからには勝ちたいし楽しみたいと思うんです。ただ、そこに運営がからむとどうしてもそれが足かせになってしまうんですよね。それなら自分ができる範囲だけでも運営をやっていこうと。たいていはグダグダした進行になってしまって申し訳ないんですが。
――ここからはTwitterで募集した質問をうかがっていきます。「最も思い出深い勝利をした試合はなんですか?」
コーノ:中津レガシーで初優勝したときの決勝ですね。それまでに3回決勝没を経験していたので、勝てたときは本当に嬉しかったです。参加人数30人超えの大会で優勝できたことも自信につながりました。
――「思い入れのあるデッキについて教えてください」
コーノ:やっぱりレガシーの赤単バーンですね。これ以外もいろんなレガシーのデッキを借りて使ってきましたが、いまだにバーンよりも楽しいデッキにはめぐり会えていません。
――「印象深い/思い出に残っているカードについて教えてください」
コーノ:一枚だけ挙げるなら《聖句札の死者/Phylactery Lich》です。3マナ5/5条件付き破壊不能、と大会に出はじめたころの自分の心をわしづかみにしたカードですね。当時は《ダークスティールの斧/Darksteel Axe》に聖句カウンターを乗せてドヤ顔してたら《天界の粛清/Celestial Purge》が飛んでくる、までがテンプレートでした。
――「尊敬するプレイヤーは誰ですか?(複数も可)また、尊敬してる理由を教えてください」
コーノ:複数だと絞りきれないので一人だけ。浅原晃プロですね。プレイヤー、ビルダーとしてはもちろんですが、文才と発想力がすさまじい方だと思っています。あの文才には憧れますし尊敬しますね。
――「自分はプレイヤータイプでいうとどれに当たると思いますか?(ジョニー・ティミー・スパイクなど)」
コーノ:ティミーですかね?
――「いままでで一番琴線に触れた煽りワードは?」
コーノ:琴線に触れたというか一番あったまったのは『解決策無いなら投了したほうがいいんじゃない?』ですね。誰から言われたかは言いませんが(笑)
――「コーノさんといえばバーンで焼肉プレイマットですが、一番好きな焼肉とタレの種類を教えてください」
コーノ:ハラミがすきです。おなじホルモンでも内臓系はちょっと苦手ですね。タレは父方の田舎に帰ったときに置いてあったニラとニンニクがたくさん入ったやつが美味しかったです。
――「一番好きな二次キャラは?」
コーノ:一人だけ挙げるなら江迎怒江(めだかボックス)ですね。ヤンデレは正直苦手なんですが、江迎怒江はビジュアルからキャラからエピソードからなにもかもが好きです。
――「好きな男性のタイプは?」
コーノ:"シック"ニック・モンド。
――「MTG小話をひとつ」
コーノ:うちの弟が一回だけ地元のFNMに参加したときに、事前に電話で「俺とは他人のふりをしろ!」と念押ししてから同じFNMに参加しました。
――「MTGでの現在の目標を教えてください」
コーノ:健康を保ってコンスタントに大会に出続けることです。大会でいい結果を残したいという気持ちもありますが、それも健康あってのことなので。
――そろそろインタビューも終わりになります。次のインタビューを聞きたいプレイヤーを指名していただいていいですか?
コーノ:「えちごや(おいちゃん)」さんでお願いします。第1回はこの人しかありえないと思います。
――ありがとうございました!
編集後記
偽造インタビュー疲れました。一応募集した質問には全て何らかの形で答えているはず。今回は偽造なので内容が堅めで面白みに欠けますが、次からはちゃんとしたインタビューになります。
次回予告
記念すべき第1回大分MTGプレイヤー名鑑のゲストはえちごや(おいちゃん)さん!
大分唯一のレベル1ジャッジにして大分屈指の強豪プレイヤーの歴史に迫ります!
【不定期企画】大分MTGプレイヤー名鑑
2017年5月26日 大分MTGプレイヤー名鑑・大分MTGプレイヤー名鑑とは?
大分県内のMTGプレイヤーにMTGに関するインタビューを行い、それをまとめたものです。
・経緯
Twitterにて
コーノ「大分のプレイヤーのインタビュー冊子とかあったら面白そうだよね」
TL「言 い だ し っ ぺ の 法 則」
・方針
不定期で大分県内のMTGプレイヤーにインタビューをし、その内容をUPしていきます。インタビュアーは私コーノです。飽きたら辞めます。
以下追記予定地。
大分県内のMTGプレイヤーにMTGに関するインタビューを行い、それをまとめたものです。
・経緯
Twitterにて
コーノ「大分のプレイヤーのインタビュー冊子とかあったら面白そうだよね」
TL「言 い だ し っ ぺ の 法 則」
・方針
不定期で大分県内のMTGプレイヤーにインタビューをし、その内容をUPしていきます。インタビュアーは私コーノです。飽きたら辞めます。
以下追記予定地。